(2018.5.19)
 千葉市、禁煙外来治療に助成 妊婦・子ども同居対象 県内初
千葉日報 5月11日
 
 受動喫煙対策の一環で、千葉市は6月から、妊婦か15歳以下の子どもと同居する市民を対象に、禁煙外来治療費の一部助成を始める。受動喫煙を防ぐのが難しい人の健康を守る取り組みで、千葉県内で初めて。熊谷俊人市長が10日の定例記者会見で発表した。熊谷市長は「一人でも多くの人が禁煙できるよう市が後押ししたい」との考えを示した。
 
 対象は妊婦か15歳以下の子どもと同居し、12週間で診察計5回の標準的な禁煙外来治療を終えた市民。1万円を上限に、治療にかかった自己負担額の2分の1を補助する。市外の医療機関での治療も含め、交付は1人1回とする。
 
 希望者は禁煙外来2回目の受診前までに居住する区の保健福祉センター健康課に登録申請した上で、5回目終了後に助成金の交付を申請する。登録申請受け付けは同月1日から。
 
 市健康支援課によると、市内では医療機関約100カ所が、ニコチン依存症患者に禁煙外来治療を実施。貼付薬のニコチンパッチか内服薬のバレニクリンを使う内容で、保険診療の場合、自己負担額は薬剤によって1万3千?2万円程度になるという。
 
 受動喫煙防止条例の制定を目指す市は、併せて禁煙支援に取り組む方針も示していた。妊婦や子どもは同居する喫煙者と行動をともにする機会が多いため、同課は「望まない受動喫煙を防ぐ対策が必要。助成制度立ち上げを機に、お父さんお母さんに禁煙に挑戦してほしい」と期待する。問い合わせは同課(電話)043(238)9926。


(2018.5.19)
 勤務中「タバコで席立ち」禁止、市が働き方改革
YOMIURI ONLINE 4月18日
 
 東京都青梅市は16日、庁内の「働き方改革」第2弾をスタートさせた。
 
 同市は昨年度から時間外勤務の削減に取り組んでいる。今回は、ムダを省き、勤務時間内に効率よく働くための策を取り入れた。
 
 第2弾は、〈1〉専用スペースで認めていた勤務時間中の喫煙を禁止する〈2〉出張や庁外での会議出席は原則2人以内とし、係長以上の出席は1人とする〈3〉庁内の会議の議事録は要旨のみ記載する――などが柱。さらに、執務室の消灯時間を30分早めて午後9時半にする。
 
 同市は昨年度、決まりがなかった消灯時間を午後10時とし、時間外勤務は上司の承諾を得ることにするなどの対策を取り入れた。その結果、時間外勤務は前年度より約2万9200時間(1人当たり月3・4時間)少ない約7万9400時間に減り、人件費は約7400万円抑制できたという。
 
 この日からの第2弾により、市は時間外勤務をさらに10%減らしたい考えだ。


(2018.5.19)
 タバコ1日1本でも、心筋梗塞や脳卒中のリスクは高い
ヤフーニュース(日刊Gooday) 4月20日
 
タバコの本数を大幅に減らしても、心筋梗塞や脳卒中のリスクは依然として高い。
 
喫煙者のなかには、「禁煙は無理だが、タバコの本数を減らせばその分健康被害は減らせるだろう」と考えている人が多いのではないでしょうか。しかしこのほど発表された研究論文で、「心筋梗塞や脳卒中のリスクに関しては、タバコの本数に応じた直線的な増減は見られず、タバコの本数が1日1本であっても、リスクは1日20本吸う人の半分程度にしか減らない」という分析結果が示されました。
 
【関連画像】表1 冠動脈疾患のリスク
 
●肺がんの場合はほぼ直線的な関係が見られるが…
これまで、肺がんと喫煙の関係を調べた研究では、1日の喫煙本数と肺がんを発症するリスクの間にほぼ直線的な関係が見られており、1日に20本喫煙する人に比べ、1本しか吸わない人のリスクは約20分の1(5%)になると報告されていました。
 
英University College Londonなどの研究者たちは今回、1日の喫煙量が1〜5本のライトスモーカーの人々の冠動脈疾患(心筋梗塞や狭心症など)と脳卒中のリスクを、非喫煙者や喫煙本数の多いヘビースモーカーの人々と比較しようと考えました。
 
1946年から2015年5月までに行われた、比較的規模の大きな研究(論文数は55本)のデータを統合して分析し、喫煙経験のない人と、喫煙本数が1本/日、5本/日、20本/日の喫煙者のリスクを比較しました。
 
その結果、男女ともに、喫煙歴がない人々と比較すると、1日に1本しか喫煙しない人でも冠動脈疾患のリスクは高いことが分かりました。
 
循環器疾患に関しては、安全な喫煙量というものはない
 
喫煙本数が1本/日のグループにおける冠動脈疾患リスクは、男性では非喫煙者の1.48倍(質の高い研究に限定すると1.74倍)、女性では1.57倍(同2.19倍)でした(【関連画像】表1 冠動脈疾患のリスク)。20本/日のグルー
プのリスクは、男性が2.04倍(同2.27倍)、女性が2.84倍(同3.95倍)でした。1本/日のグループのリスクの上昇レベルは20本/日のグループの46%で(*1)、質の高い研究に限定すると53%でした。女性ではそれぞれ、31%と38%になりました。
 
*1 計算式は:(1.48-1)/(2.04-1)×100=46.15(%)
 
脳卒中のリスクについても同様に検討しました。1本/日の喫煙者における脳卒中リスクは、男性で1.25倍(質の高い研究に限定すると1.30倍)、女性では1.31倍(同1.46倍)でした。20本/日のグループは、男性が1.64倍(同1.56倍)、女性が2.16倍(同2.42倍)でした。リスクの上昇レベルを20本/日の喫煙者と比較したところ、男性では41%で、質の高い研究に限定すると64%でした。女性ではそれぞれ34%と36%になりました。
 
肺がんのリスクとは異なり、冠動脈疾患と脳卒中のリスクは、喫煙本数を大きく減らしても高く維持されており、喫煙量が1日に1本であっても、リスクは1日20本のおおよそ半分程度でした。こうした循環器疾患のリスクについては、安全な喫煙量というものはなく、リスクを大幅に減らすためには禁煙が必要であることが明らかになりました。
 
論文は2018年1月24日付のBMJ誌電子版に掲載されています(*2)。
*2 Hackshaw A, et al. BMJ. 2018; 360 doi:
https://doi.org/10.1136/bmj.j5855(Published 24 January 2018)
 
大西淳子(おおにしじゅんこ) 医学ジャーナリスト
筑波大学(第二学群・生物学類・医生物学専攻)卒、同大学大学院博士課程(生物科学研究科・生物物理化学専攻)修了。理学博士。公益財団法人エイズ予防財団のリサーチ・レジデントを経てフリーライター、現在に至る。研究者や医療従事者向けの専門的な記事から、科学や健康に関する一般向けの読み物まで、幅広く執筆。


(2018.5.18)
 受動喫煙対策の都独自条例案 医師会などが賛成の署名提出
NHK NEWS WEB 5月18日
 
東京都が受動喫煙対策を強化するため制定を目指している都独自の条例について、東京都医師会などは都の案を高く評価するとして、賛成する署名を都に提出しました。
 
東京都は再来年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、受動喫煙対策を強化するため、都独自の罰則付きの条例案を来月の都議会に提出する方針で、これを前に18日、東京都の医師会、歯科医師会、薬剤師会、それに看護協会の会長らが都庁で小池知事と面会しました。
 
都の条例案の骨子では、従業員を雇う飲食店では、店の規模にかかわらず原則禁煙にするなどとしていて、国の法案に比べより厳しい内容となっています。
 
東京都医師会の尾崎治夫会長は「私どもは人を守ることに注目した案を高く評価していて、ぜひ6月の議会でこのまま通していただきたい」と述べて、条例案の骨子の内容に賛成する、およそ19万6000人分の署名を提出しました。
 
これに対し、小池知事は「都としても新しいルールのもとで、都民や関係する各種団体の協力を得て、実効性のある対策にしていきたい」と述べ、都内の自治体や団体との意見交換を踏まえて条例案の内容をまとめる方針です。


(2018.5.17)
 西城秀樹が遺したメッセージ「2度の脳梗塞には感謝している」
ヤフーニュース(文春オンライン) 5月17日
 
 歌手の西城秀樹さんが5月16日、急性心不全で亡くなりました。享年63。
 
 西城さんは2度の脳梗塞を経験していました。48歳のときに倒れ、生活を改善して予防に努めたにもかかわらず、56歳で再発。2度とも言葉を発しにくい後遺症が出たため、「歌えないなら、死んだほうがましだ」と諦めかけた日もあったそうです。そんな中リハビリを続け、年間70回ものステージをこなしていた西城さんが残した手記を追悼とともに掲載します。
 (出典:文藝春秋2016年12月号)
◆ ◆ ◆
 西城秀樹さん c文藝春秋
 
 そのときまでぼくは、最高に健康な男だと過信していました。
 最初に発作を起こしたのは、2003年6月。ディナーショーのために訪れていた韓国・済州島でのことです。猛烈にだるくて眠くて、翌朝目が覚めたら左の頬が右より下がっていました。ろれつも回りません。
 東京の慶應病院に勤める知り合いの医師に電話で相談したら、「脳梗塞の疑いがありますね」。仕事を終えて翌日、急いで帰国して病院へ行くと、そのまま入院。「ラクナ梗塞」という病名を告げられました。脳内の細い血管が動脈硬化などで狭くなって血液の流れが悪くなる、脳血栓症のひとつだそうです。
 そのときまでぼくは、最高に健康な男だと過信していました。若い頃からワインを毎晩2本、タバコを1日4箱という生活でしたが、46歳で結婚してから食生活に気を配るようになっていました。181センチ、68キロの体型を維持するため、ジムに通ってトレーニングも欠かしませんでした。
 しかし倒れる前は、3週間で5キロの無茶なダイエット。運動中もそのあとのサウナでも、水分補給をしないほうが効果があると勘違いもしていた。そんなことが、血流を滞らせる原因になったんですね。
 
「ゆっくりと時間をかけて病気になったんだから、ゆっくり歩いて治していこうよ」
 運動機能の後遺症は軽かったのですが、倒れた直後は、何かやろうとするたびに「こんなこともできないのか」と気づくショックがありました。脳梗塞という病気について知識がなく、症状も知らなかったからです。何より問題だったのは、脳内の言語を司る神経が塞がれたために「構音障害」という後遺症で言葉が出にくく、上手くしゃべることができなくなったこと。「水」という言葉が、思い浮かばないんです。
 長女は1歳。妻のお腹には7カ月の長男がいました。もう人前で歌えないのなら、生きている価値があるのか。「歌手を引退しようか」と弱音も吐きました。思い直させてくれたのは、妻が言ってくれた、
「ゆっくりと時間をかけて病気になったんだから、ゆっくり歩いて治していこうよ」
という言葉です。専門の先生について口腔機能療法というリハビリを行ない、あごの筋トレや舌のストレッチ、風船を膨らませるといった訓練のおかげで、歌を取り戻すことができました。
 (後略)


(2018.5.15)
 スポーツ庁フロア禁煙に 東京五輪へ受動喫煙対策
サンスポコム 5月14日
 
 スポーツ庁の鈴木大地長官は14日の記者会見で、同庁の職場がある文部科学省13階に設けられた喫煙所について、世界保健機関(WHO)が制定した世界禁煙デーの31日に廃止することを明らかにした。
 
 文科省庁舎内には喫煙所が20カ所設置されている。同省はスポーツ庁のフロアの喫煙所廃止を皮切りとして7月をめどに6カ所に減らす方針。
 
 鈴木長官は2020年東京五輪・パラリンピックを見据えた受動喫煙対策の一環で廃止することを説明。「職員だけでなく、外部の人も利用するスペース。スポーツによる健康増進を図る中で受動喫煙防止を進めていきたい」と述べた。


(2018.5.14)
 東北のホテルに全室禁煙の波 家族連れや外国人客に狙い「禁煙室の予約圧倒的に多い」
河北新報 ONLINE NEWS 5月13日
 
 全ての客室を禁煙にするホテルが仙台圏を中心に東北で増えている。喫煙者が減ったことに加え、2020年東京五輪に向けて政府が強化する受動喫煙防止対策に対応した。他のホテルに先行することで、禁煙ニーズの高い家族連れや訪日外国人旅行者(インバウンド)を取り込む狙いもある。
 仙台国際ホテル(仙台市青葉区)は4月1日、全客室を禁煙にした。従来は禁煙と喫煙をフロアで分け、全234室のうち80室で喫煙できたが、館内2カ所の専用スペースに限定した。
 ホテルは昨年3月から全客室のリニューアルを進めている。客室単価を上げるため、宿泊の8割を占めていたシングル利用からファミリー利用への転換を図るのが狙い。ベッドなどの設備の変更に加え、全室禁煙を導入した。
 販売促進部宿泊課の菅原誠支配人は「近年は禁煙室の予約が圧倒的に多く、家族やカップルは特にその傾向が強い。インバウンドの利用を増やしていくためにもマスト(絶対)だった」と言う。
JR仙台駅周辺には近年、全室禁煙施設の開業が相次ぐ。駅東口でホテルビスタ仙台が16年4月、ホテルメトロポリタン仙台イーストが17年6月、西口でアルモントホテル仙台が17年8月にオープンした。
 メトロポリタンを運営する仙台ターミナルビル(仙台市)は、駅西口の本館に喫煙可能なフロアを残す。担当者は「両館ですみ分けを図り、たばこを吸う人にも吸わない人にも快適な環境を提供したい」と語る。
 アルモントホテルは喫煙所を屋外の駐車場に設け、館内は完全禁煙にした。今後新設される同系列のホテルは全て全館禁煙にする方針だという。
 ホテルの全室禁煙は、日本が世界各国に比べて遅れていた。外国人スキー客らが多く訪れる安比高原(八幡平市)のホテル安比グランドは17年9月、全室を禁煙にした。担当者は「禁煙を求める人は国内外を問わず増えている。世の中に合わせた自然な流れだ」と話す。


(2018.5.13)
 受動喫煙対策を進めるにはまず賛成のしかたを考えよう
BLOGOS 海老沢由紀 5月12日
 
 大阪市と大阪府が受動喫煙防止条例制定へ検討をはじめました。
 吉村大阪市長は、科学的根拠に基づいて検討されていた「以前の厚労省案」をベースとすると発言しており、国際的な基準に沿ったものになりそうです。
 また、加熱式タバコについても踏み込んでいます。注目です。
 
 大阪府の受動喫煙対策条例「加熱式たばこも含む」
 松井知事 受動喫煙防止の条例制定検討
 
 国でも東京都でも、受動喫煙対策については法整備が検討されていますが、なかなか成立しません。
 賛成の人が多い一方で、反対意見も根強く、なかなか前に進まない構図は、憲法改正や都構想などの議論と重なる部分もあります。
 感情的なやりとりになることも多く、前向きな議論に進めるのは容易ではありません。
 
 わたしは、受動喫煙対策については、反対意見に対応するよりも先に、賛成の人に賛成のしかたを考えてもらう方向性が必要だと感じています。
 
受動喫煙対策は規制
 受動喫煙対策は規制であり、人の行動を制限することです。
 今まで自由な場所で自由に吸っていた喫煙者に対し、「ここで吸うな」ということを強要することになります。
 ですので、受動喫煙は良くないなと感じる方の中にも、社会の寛容さを保ちたいと考え、法律で規制することに対して抵抗がある方もたくさんいます。
 
 吸う人が2割しかいないのに。
 たばこの煙の臭いが嫌。
 
というような、「吸う人の権利」vs「吸わない人の権利」という構図に持っていく言い方になってしまうと、強い抵抗につながります。
 
 また、感情的な意見のぶつかり合いになることで、良識のある最も一般的な人々は、その議論から離れようとします。
 強い意見を持っている方は、実は少数派であり、バランスを取ろうとする多くの「浮動票」の獲得には冷静さが必要です。
 
 大切なのは健康被害を食い止めること
 
 受動喫煙対策が必要な理由は、健康被害があるからです。
 健康被害があるというエビデンスについては、津川友介先生(ハーバード大学)のブログをお読みください。
 
 受動喫煙に関するエビデンスのまとめ
 科学者はどのように「不完全なエビデンス」を国民に伝えるべきか?
 
 日本国内で年間15000人が死亡しています。
 中には「そんなに死ぬはずがない」と感じる方もいるようです。
 受動喫煙の被害が目に見えにくく、具体的な話になりにくいこともあり、直感的な理解は難しい部分があります。
 
 交通事故では年間約5000人が死亡します。
 たとえば、知人の方が交通事故で亡くなったというのは、原因がはっきりしていますから具体的な話です。
 しかし、受動喫煙による健康被害で亡くなった方は、「知人が受動喫煙で亡くなった」という具体的な話にはなりません。
 医師にも、ある人の癌が能動喫煙によるものなのか、受動喫煙によるものなのか、タバコとは全く関係のない原因によるものなのか、などの見分けはつきません。
 受動喫煙を原因として亡くなった方が、理論的に一定の割合でいるのですが、それが誰なのかは、はっきりしないのです。
 
 「もし受動喫煙対策が完全であったなら15000人は死なないですんだ」ということを理解するためには、医学的知識や統計学的な知識が必要で、抽象的でイメージしにくいのが問題なのです。
 
 「受動喫煙は健康被害をもたらす」ということをスッキリ受け入れられない方には、賛同を求めてもなかなか難しいでしょう。
 まずは、健康被害があるというエビデンスを受け入れられる方に、賛成のしかたを考えてもらうことが最初で、「受動喫煙対策は健康被害を食い止めるためのもので、権利の話ではない」ということを理解してもらい、人権の話から離れてもらう必要があります。
 
 受動喫煙対策は、上下水道や公害対策などと同じ社会的インフラの整備だと理解してもらうことです。
 
法規制は必要である
 法律はもともと、慣習や社会規範、道徳で内側から支えられているものが、その延長上に社会的な必要性があって成立するものがほとんどです。
一部の方からは、受動喫煙対策はマナーや道徳の問題で、法規制は必要ないという意見もありますが、どうでしょうか。
 
 経済学で、喫煙は公害と同様に「外部不経済」の例としてしばしば取り上げられます。
 外部不経済とは、平たく言えば、社会に損失を与えていたとしても、そのコストを負担しなくても良い状況のことです。
 
 もし工場が川に流していた廃液の処理コストを負担することになると、その企業の内部だけで考えると経済的に損します。基本的に進んで対策はしません。
 しかし、廃液によって魚が取れなくなったり、病気になったりする人がいるならば、社会的には経済的な損失が発生しますので、社会全体からみると対策が必要になります。
 企業が、自分たちが垂れ流している廃液が大きな被害を生んでいるという理解や、社会からのなんらかのプレッシャーがなければ、企業にはコストを負担する動機が生まれないのです。
 
 受動喫煙も構図が似ています。好きな場所で好きなように吸う自由を手放すためには、なんらかのインセンティブやプレッシャーが必要です。
 「受動喫煙が問題になっている」ことは認知している人が多い中、マナーだけで成立するなら、すでに問題になっていないはずではないでしょうか。
 
分煙は有効ではない
 分煙は、受動喫煙対策として有効ではないことがわかっています。
 分煙を受動喫煙対策として機能させるためには、竜巻並みの吸引力のある空気清浄機が必要だそうです。
 
 受動喫煙対策が、健康被害を食い止めるために必要なのであるということを考えると、完全な対策が必要であり、中途半端な対策では意味を成しません。
 
法整備に持っていくための手段
 しかしながら、政治の立場で考えると、実際に法整備を進める上でのプロセスとしては意見が分かれるようです。
 反対意見に配慮して一歩一歩段階的に進めることを目指すやり方と、正論を貫き一気に完全に機能する対策まで持っていこうとするやり方。
 
 塩崎恭久前厚労大臣は、エビデンスに基づいた「元の厚労省案」にこだわり、譲りませんでした。
 医療の専門家などに絶賛されましたが、法案が流れたことで、一部の政治家には、調整能力が足りないとして批判されました。
 
 神奈川県知事だった松沢成文参議院議員は、神奈川で自身が制定した受動喫煙防止条例について、「機能しなかった。最初から罰則がきちんと適用されるようにすべきだったし、面積基準ももっと厳しくするべきだった。」と発言しています。
 
 分煙については、根強い反対意見に対応する手段として、完全に捨て去ることはできないということなのでしょう。
 わたしは、分煙には否定的です。受動喫煙対策は最初から完全にしないといけないという意見ですが、なかなか難しいところです。


(2018.5.12)
 【養老乃瀧】店内全面禁煙を試験導入〜居酒屋養老乃瀧グループ店舗での受動喫煙対策〜養老乃瀧・だんまや水産一部店舗にてスタート
JIJI.COM ニュース 5月10日
 
[養老乃瀧 株式会社]
 店内全面禁煙を試験導入〜居酒屋養老乃瀧グループ店舗での受動喫煙対策〜養老乃瀧・だんまや水産一部店舗にてスタート
 
 養老乃瀧株式会社(本社:東京都豊島区、代表取締役:矢満田 敏之)は、一部店舗において店内全面禁煙を試験導入したことをお知らせいたします。
 
 今回の試験導入は、今般の厚生労働省、東京都が発表した受動喫煙防止条例案に基づく、受動喫煙対策の取り組みであり、お客様満足度向上を目指しております。
 2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向けて、多くの施設において禁煙への様々な取り組みが実施されています。当社は、ご来店されたお客様に快適にお過ごしいただく為に、今後もグループ店舗への受動喫煙対策に取り組んでまいります。
 
 また、旗艦店である養老乃瀧 池袋南口店を含む一部店舗および、受動喫煙防止条例を制定する神奈川県内のグループ店舗において、分煙や喫煙ルームの導入を先行して推進しております。今後も全国的に対応してまいります。
 
■養老乃瀧グループ店内全面禁煙およびフロアー別禁煙実施店
【店内全面禁煙】
養老乃瀧 歌舞伎町店
だんまや水産 広瀬通駅前店
だんまや水産 ポルテ金沢店
だんまや水産 栄3丁目店
 
【フロアー別禁煙】
一軒め酒場 青物横丁店
一軒め酒場 藤沢店
 
【実施開始時期】2018年5月8日(火)より
※養老乃瀧 歌舞伎町店のみ5月14日(月)〜


(2018.5.4)
 紙巻きたばこ、10年で4割減 主戦場は加熱式に JT、主導権奪還へ加速
ヤフーニュース(産経新聞) 5月3日
 
 受動喫煙対策の強化などを背景に、加熱式たばこへ乗り換える愛煙家が急増している。あおりを受け、紙巻きたばこの平成29年度の販売数量は10年前から4割強も減少した。日本たばこ産業(JT)は加熱式の全国展開を前倒しし、事業の根幹である国内市場の主導権を奪い返す構えだ。加熱式で独走してきた米フィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)の優位は揺らぎつつある。
 
 「加熱式のシェア40%を目標に反転攻勢する」
 JTの見浪(みなみ)直博副社長は2日、投資家向け決算説明会で加熱式たばこ「プルーム・テック(PT)」の強化策を打ち出した。
 
 今年9月の予定だった47都道府県への展開を6月に早め、7月にはコンビニエンスストアにも並べる。
 
 専用のたばこカプセルを作る東海工場(静岡県磐田市)に「世界中の技術者を集めて24時間操業し、全国へ供給するメドが立った」(寺畠正道社長)という。
 
 PMIの「アイコス」や英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)の「グロー」に遅れていたPT本体の販売数も4月に200万台を突破。株式市場は一連の発表を好感し、今月2日のJT株の終値は前日比5・7%上昇した。
 
 一方、PMIの株価は4月19日に16%急落。米ウォールストリート・ジャーナル(電子版)はアイコスの販売鈍化が要因と解説した。日本市場での独り勝ちも、今や競合2社の追い上げで風前のともしびとなっている。
 
 紙巻きたばこの国内需要は、平成8年度の3483億本をピークに長期低落へと転じた。
 
 特に29年度は、加熱式の本格的な普及から前年度比13%強の大幅減を記録。市場構造が急激に変化する中、加熱式への乗り換え需要の獲得が各社の最重要課題に他ならない。
 
 JTは反転攻勢に向け、異なる2タイプの新製品を年内にも投入する計画。追われるPMIも自社の紙巻き製品にアイコスのキャンペーン用紙を封入して顧客囲い込みを狙い、BATはたばこスティックの種類の多さでファン拡大を図る。
 
 当面は10月に予定されるたばこ増税への対応が焦点だが、野村証券の藤原悟史アナリストは「加熱式は収益性が高く、各社ともシェア拡大を優先して値上げに踏み切らないだろう」と予測。「JTが製品の幅を広げれば競争は新時代を迎える。中長期的に、次世代製品の開発も優勝劣敗のカギになるだろう」と見通す。(山沢義徳)


(2018.4.25)
 受動喫煙で首都圏共通ルール検討
NHK NEWS WEB 首都圏 NEWS WEB 4月25日
 
再来年の東京オリンピック・パラリンピックを見据え、首都圏の1都3県と政令指定都市は、受動喫煙対策を進めるための共通のルールや課題を検討していくことになりました。
 
東京・品川区のホテルで開かれた会議には、東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県の知事と、横浜市やさいたま市など、政令指定都市の市長が出席しました。
 
この中で東京都の小池知事は、再来年の東京大会を見据え、従業員がいる飲食店では店の規模にかかわらず原則、禁煙にすることなどを柱とする、罰則付きの都独自の条例案の骨子をまとめたことを説明しました。
 
そして「IOC=国際オリンピック委員会は、たばこのないオリンピックを推進している。首都圏には大会の競技会場を有する自治体もある」と述べ、広報啓発や、喫煙の可否を示す飲食店向けの表示ステッカーの作成などでの連携を呼びかけました。
 
これに対し、千葉市の熊谷市長や、川崎市の福田市長らが賛成したほか、埼玉県の上田知事は「神奈川県ですでに施行されている受動喫煙防止条例といった先行事例を参考に、できるだけルールを合わせることが必要だ」と提案し、首都圏の1都3県と政令指定都市で、受動喫煙対策を進めるための共通のルールや課題を検討していくことになりました。


(2018.4.22)
 東京都 従業員がいる飲食店は原則禁煙へ
NHK NEWS WEB 4月20日
 
東京都は、受動喫煙対策を強化するための都独自の条例案の骨子をまとめ、焦点となっている飲食店では、従業員がいる場合、店の規模にかかわらず原則、禁煙にするとしていて、都内の飲食店のおよそ84%が規制の対象となります。国の法案では、規模が小さい既存の飲食店では、喫煙や分煙の表示をすれば喫煙を可能としていることから、都の場合はより厳しい内容となります。
 
東京都は、再来年の東京オリンピック・パラリンピックの開催都市として受動喫煙対策を強化するため、国が今の国会に提出している法案に上乗せする形で、都独自の罰則付きの条例の制定を目指していて、20日、その骨子を発表しました。
 
それによりますと、焦点となっている飲食店では、従業員がいる場合、店の規模にかかわらず原則、禁煙にするとしています。
 
国の法案では、個人か資本金5000万円以下の中小企業などが経営する客席面積100平方メートル以下の既存の店は、喫煙や分煙の表示をすれば喫煙を可能にするとしていますが、都の骨子を適用すると、都内の飲食店のおよそ84%が規制対象となり、法案よりも厳しい内容となります。
 
一方、規制対象の店でも喫煙専用の部屋を設けた場合は、喫煙を認めることにしていて、都は改修や整備にかかる費用の一部を補助することにしています。
 
また、健康影響を受けやすいとされる子どもを受動喫煙から守ることを徹底するため、幼稚園や小中学校、高校などでは敷地内を禁煙にして屋外の喫煙場所の設置も認めないほか、喫煙可能な場所への未成年の立ち入りを禁止することや、禁煙教育の強化なども盛り込んでいます。
 
条例は段階的に施行し、ラグビーワールドカップが始まる来年9月に学校での敷地内禁煙などを行い、再来年の東京大会を前に、国の法律に合わせ全面的に施行したいとしています。
 
小池知事は記者会見で、従業員や子どもを受動喫煙から守る観点を重視していることを踏まえ、「誰もが快適に生活できるよう、‘人’に着目したのが都の独自案だ。対策を進めるためにも都民のご理解と協力を頂きたい」と述べました。
 
都は、この骨子をもとに都内の自治体などと調整して最終的な条例案をまとめ、ことし6月の都議会への提出を目指すことにしています。


(2018.4.22)
 <東京都>従業員雇う飲食店は原則禁煙 受動喫煙防止条例案
BIGLOBEニュース(毎日新聞) 4月20日
 
◇対象は都内全店舗の84%
 東京都の小池百合子知事は20日、従業員を雇っている飲食店内は広さにかかわらず、原則禁煙とする受動喫煙防止条例の制定を目指す方針を明らかにした。対象は都内全店舗の84%に及び、政府が今国会に提出中の健康増進法改正案よりも厳しい規制内容だ。6月都議会に条例案の提出を目指すが、影響を受ける飲食業界や都議会で小池知事と対立する自民党の反発が予想される。
 
 小池知事は20日の記者会見で「誰もが快適に生活できるまちを実現するため『人』に着目したルールにした」と強調。2020年東京五輪・パラリンピックまでに全面施行を目指すと表明した。
 
 条例の骨子案によると、違反した喫煙者や施設管理者には罰則(5万円以下の過料)を科す。従業員のいる飲食店は原則禁煙とし、喫煙専用室のみ喫煙を認める。従業員のいない店は、禁煙・喫煙を経営者が選べる。都が実施した飲食店への調査では16.3%が「従業員がいない」と回答しており、この範囲が適用除外の対象となる。
 
 一方、健康増進法改正案は飲食店を原則全面禁煙とした上で「客席面積100平方メートル以下」で「個人経営や資本金5000万円以下」の既存店については、店頭の表示があれば喫煙可にもできる。全面禁煙の適用が除外される飲食店は厚生労働省の推計で55%に上り、条例骨子案は政府の法案より規制範囲を広げた格好だ。
 
 骨子案は、このほか小中高校、保育所、幼稚園は敷地内禁煙とし、屋外に喫煙場所を置くことも認めない。
 
 受動喫煙対策を巡っては「30平方メートル以下のバーやスナックを適用外とする」とした政府の当初案が自民などの反発で後退。同様の条例案を準備した都も政府案との整合性に配慮し、議会提出を見送っていた。【市川明代】


(2018.4.22)
 子ども出入り、従業員雇う飲食店禁煙…都条例案
BIGLOBEニュース(読売新聞) 4月20日
 
 東京都は、屋内を原則禁煙とする罰則付き条例案について、子どもの出入りがある飲食店や、従業員を雇っている飲食店は、店舗が狭くても原則禁煙にする方針を固めた。
 
 6月開会予定の都議会への条例案提出を目指す。条例が成立すれば、都内の飲食店の8割以上が規制対象になるといい、国の健康増進法改正案に比べて大幅な規制強化になる。
 
 受動喫煙防止を巡っては、政府が3月、客席面積が100平方メートル以下で、個人などが営む小規模既存店は、「喫煙」などの表示を義務付けた上で、喫煙を認めるとする健康増進法改正案を閣議決定している。
 
 これに対し、都の条例案では、客席面積が100平方メートル以下であっても、子どもの出入りがある店は原則禁煙とする方針。個人や家族経営の飲食店は対象外だが、従業員を雇っている店は、煙を完全に遮断できるスペースを設けなければ禁煙とする。


(2018.4.21)
 外務省、庁舎内を全面禁煙 河野太郎外相が表明 「モクモクよくない」
産経新聞 msnニュース 4月20日
 
 河野太郎外相は20日の記者会見で、2020年東京五輪に向けた受動喫煙対策として、外務省の庁舎内を全面禁煙にする方針を明らかにした。電子たばこを含めて禁止し、6カ所ある喫煙ルームを5月の連休明けにも全廃して屋外に喫煙所を設ける。
 
 河野氏は「外務省は外国から大勢のお客さまをお招きしている。喫煙ルームでモクモクと煙が充満しているのはよくないし、喫煙ルームから出てきた人はしばらくの間、たばこの影響を周りに及ぼす」と理由を述べ、「世の中の趨勢をしっかり先取りしていきたい」と強調した。


(2018.4.20)
 従業員のいる飲食店、面積に関わらず禁煙 都が独自方針
ヤフーニュース(朝日新聞デジタル) 4月20日
 
 東京都は、独自に制定を目指している受動喫煙防止条例案について、従業員を雇っている飲食店内を、面積にかかわらず原則禁煙とする方針を固めた。都内の8割以上の飲食店が対象になるといい、受動喫煙対策を強化する政府の健康増進法改正案に比べて規制対象が広くなる。今後、飲食店や市区町村の反発も予想され、規制内容は調整により変更される可能性がある。
 
 都は、6月に開会予定の都議会に条例案を提出する考え。罰則を設ける方針だが、国の法案の行方をみながら施行時期や罰則を加えるタイミングを検討する。
 
 受動喫煙対策の強化は、小池百合子都知事が提唱。昨年9月、面積が30平方メートル以下のスナックなどを除く飲食店を原則屋内禁煙とする条例案を公表していた。しかし、地元自治体などの反発が強く、国の法案との整合性をとる必要も出てきたため、都議会への提出を見送っていた。
 
 都の新たな条例案では、店舗面積よりも、人の健康への影響を重視し、従業員を雇っている飲食店を原則禁煙にする。従業員がいない店や家族経営の場合は対象外だが、子どもが出入りする店は禁煙にする。従業員がいても、店舗内に煙を遮断するスペースを設置すれば喫煙も認め、設置費用は都が助成するという。
 
 都議会では、小池知事が特別顧問を務める都民ファーストの会や、公明党などが受動喫煙対策の強化に賛同している。
 
 政府が国会に提出している健康増進法改正案では、飲食店は原則屋内禁煙としつつ、客席面積100平方メートル以下で、個人経営か資本金5千万円以下の中小企業が経営する既存店では「喫煙」「分煙」などの表示をすれば喫煙を認める。飲食店全体の55%は喫煙可能になると推計され、昨年3月に厚生労働省が公表した30平方メートル以下のバーやスナック以外は原則屋内禁煙とする案から大幅に後退していた。
 
 小池知事は今月6日、厚生労働省を訪ねて加藤勝信厚労相と面会するなど、法案との整合性などをめぐって調整を続けていた。


(2018.4.19)
 オリンパス、21年までに全社禁煙へ 働き方改革  ヘルスケア 
日本経済新聞 4月19日
 
 オリンパスは19日、全社で禁煙に向けた取り組みを始めると発表した。2020年3月末までに建物内を、21年3月末までに全社の敷地内を、それぞれ全面禁煙とする目標を掲げた。医療機器メーカーとして、従業員やその家族の健康維持・増進を支援する狙いで禁煙を促す。国内のグループ会社や生産拠点の従業員も含め約1万4000人が対象になる。
 
 2021年3月末までに全社の敷地内を全面禁煙とする
 
 現在、従業員の喫煙率は22%だが23年までに10ポイント下げる。目標達成に向け、喫煙所を段階的に撤去するほか、喫煙できる時間もルールで定める。禁煙の取り組みに関連した報酬などの仕組みは設けない予定だ。これまでも部署単位などで禁煙の取り組みはあったが、全社に拡大する。
 
 同社はあわせて、笹宏行社長の名義で「オリンパス健康宣言」を作成した。「会社は、社員の健康を重要な経営課題と考え」などと定める。がん検診の費用を健康保険組合が負担するなど、既に実施している健康維持の取り組みもさらに進める考えだ。
 
 医療業界では禁煙の動きが広がっている。米製薬大手ファイザー日本法人は、自社で禁煙補助薬を販売していることを踏まえ「20年までに社内の喫煙者をゼロにする」という目標を掲げる。大日本住友製薬も19年4月までに全国の事業所の喫煙所を閉鎖するとしている。


(2018.4.14)
 大人の喫煙率、中学生が実際より高く誤解…「男性6割、女性4割」と
YOMIURI ONLINE  yomi Dr. 4月13日
 
 中学生は、大人の男性の6割、女性の4割が喫煙者だと誤解しているとの調査結果を、静岡市保健所の加治正行所長がまとめた。実際の成人喫煙率より2〜4倍多い。コンビニや自動販売機でたばこを目にする機会が多いことなどが、勘違いを招いているのではないかという。福岡市で20日から始まる日本小児科学会で発表する。
 
 実際の喫煙率は、日本たばこ産業(JT)の昨年の調査によると男性28・2%、女性9・0%(全体で18・2%)。加治所長は昨年、市内の中学校7校でアンケートを実施。1、2年生の男女1160人から回答を得た。
 
 「大人の何%がたばこを吸っていると思うか」との質問に10〜90%の間で10%刻みで回答を求めた。男子生徒は平均で男性60・2%、女性42・2%、女子生徒は男性61・3%、女性43・1%と答えた。
 
 男性の90%が吸っていると回答した生徒も男子で32人、女子で13人いた。また、「将来たばこを吸いたい」と考えている生徒ほど、大人の喫煙率を高く推測する傾向があった。
 
 加治所長は「8割以上の大人はたばこを吸わないことを教えるとともに、たばこが子どもの目に触れないようにすることが重要だ」と指摘している。


(2018.4.13)
 カツ田中、6月1日からほぼ全店禁煙へ 居酒屋チェーンとしては初
 加熱式たばこも
ねとらば 4月12日
 
 居酒屋チェーンの串カツ田中が、6月1日からほぼ全店舗で全席禁煙化、もしくは一部フロア分煙化すると発表しました。ほぼ全店舗で禁煙化するのは居酒屋チェーン店では初(串カツ田中調べ)とのこと。
 
 子ども連れの家族の多さや、4月1日から「東京都子どもを受動喫煙から守る条例」が施行されたこと、2020年東京オリンピックに向けた受動喫煙防止対策の動きなどを受けた措置。なお、加熱式たばこも対象となるそうです。
 
 串カツ田中は「串カツ田中の客層には愛煙家の方も多い状況ですが、上記の背景と経営理念及び長期的な視点から検討し、この度禁煙化することにいたしました」「禁煙化により、店舗で働く従業員の受動喫煙もなくなり、労働環境も改善すると考えております」とコメント。また、喫煙ルームの設置も検討していないとしています。


(2018.4.10)
 加熱式たばこも「健康に有害」 専門医が警鐘―東京でシンポ
時事通信 4月8日
 
 喫煙時に目に見える煙が出ない点で、関心を集めた加熱式たばこ(用語説明参照)の利用者が急増中だ。しかし、喫煙による健康被害を重視してきた専門医らは「ニコチンやその他の発がん性物質を含むことに変わりはない」などと指摘。約130の医療関係の専門学会が加盟する「日本医学会連合」は3月末、加熱式たばこが健康に及ぼす影響について公開シンポジウムを開催し、警鐘を鳴らした。
 「加熱式タバコと健康 使用実態・科学的評価の現状と今後の課題」と題し東京大学で開催されたシンポジウムには、医療関係者ら300人以上が参加。同連合理事でシンポジウムの企画委員の遠山千春東大名誉教授が「たばこの燃焼に伴う煙には有害成分が含まれ、健康に害を与えることは科学的エビデンス(知見)により明らかになっている」と指摘。「加熱式たばこについても使用実態や有害性などの現状を把握し、問題点を整理することが重要だ」とシンポジウムの狙いを説明した。
 
 国内で販売されている3種の加熱式たばこと吸入用器具(産業医科大学の大和浩教授提供)
 
新たな受動喫煙
 この中で繰り返し採り上げられたのが、加熱式たばこのメリットとして「有害性成分は紙巻きたばこに比べて90%低減」「煙が出ないので、部屋を汚さない」などと健康へのリスクの少なさや副流煙が生じないことを強調するデータをメーカーなどが示していることだ。産業医科大学の大和浩教授(呼吸器内科)はこの点について、「ニコチンなどの有害物質はごく微量でも健康に影響を与える」と指摘した。
 その上で、「ニコチンなどの有害物質の量と健康へのリスクは正比例しない。加熱式たばこのエアロゾル(霧やもや)の中にも、ニコチンなどの有害物質は含まれている」と強調。さらに、加熱式たばこ各メーカーが作成した注意文書にも「『本製品の健康に及ぼす悪影響が他製品と比べて小さいことを意味するものではない』などと記載している」と補足した。
 また、人間の呼吸器には、吸い込んだ息の一部を肺に届かせないまま吐き出す性質があることを踏まえ、加熱式たばこの喫煙者が吐き出した息を特殊なレーザーで可視化した画像を提示。「一度吸い込まれ、吐き出されたニコチンなどを含んだエアロゾルの一部は2〜3メートル先まで拡散している。加熱式たばこでも周囲の人に健康被害を生じさせるリスクはある」とし、「新しい受動喫煙」とも呼ぶべき問題が予想されると強調した。
 
健康被害の監視を
 順天堂大学大学院医学研究科の瀬山邦明先任准教授(呼吸器・アレルギー疾患)は、これまでの紙巻きたばこやパイプなどを使って葉タバコを燃焼させることによる喫煙や受動喫煙との因果関係が証明されたとされる肺がんや慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)などについて説明した。
 
 その上で、欧米などで一足先に広がった電子たばこ(用語説明参照)の利用者のデータに基づいて同様の疾病リスクがあると指摘。「マウスに電子たばこのエアロゾルを慢性的に吸引させるとCOPDに類似した変化が生じる。人間で燃焼式と異なる特異な免疫反応を引き起こすことも分かっており、注意が必要だ」と語った。
 
 加熱式たばこの利用者の中からも、紙巻きたばこの喫煙者によく見られる「急性好酸球性肺炎」の患者が報告されていることから、加熱式たばこの喫煙・受動喫煙による健康被害を監視するよう訴えた。
 
「喫煙」の意識希薄
 加熱式たばこの普及の背景に、「喫煙」と意識してない利用者の存在があることを専門家は指摘する。大阪国際がんセンターの田淵貴大副部長は、インターネットを利用して2015年に実施した加熱式たばこの利用実態に関する調査の一部を報告。電子たばこや加熱式たばこの利用者1000人以上を対象にした調査では、紙巻きたばこが禁煙とされているレストランや職場で利用者の25%以上が「一度は使ったことがある」、15%以上が「よく使っている(いた)」と回答している点に触れ「加熱式たばこなら禁煙区域でも吸える、と思っている人がある程度いることが分かった」と述べた。
 
 さらに同調査では、「周囲で加熱式たばこを吸われた人」約1万人についても健康面での影響を質問した。このうち、1413人が「喉の痛み」(341人)や「気分不良」(460人)―などの健康被害を訴えていたことも報告された。田淵副部長は「喫煙者側が『たばこを吸っている』という認識なしに利用する可能性があるため、これまでの紙巻きたばこ以上に、周囲への健康被害に対する警戒が重要だ」と訴えた。(了)
 
用語説明
 (1)加熱式たばこ 葉タバコを燃焼させず、直接加熱してニコチンなどを含んだミスト状のエアロゾルを生成・吸入することでニコチンを摂取する製品。たばこ事業法で「たばこ製品」に指定され、18年4月時点で、日本国内では3社から加熱方法などが異なる製品が発売されている。
 
 (2)電子たばこ 加熱・気化させたリキッドを吸入する製品。海外でニコチンを含むリキッドを使った製品が「たばこ」の一種として使用されている。日本では法律によりニコチンを含んだリキッドの製造・販売が認められていないが、個人輸入の形で入手が可能で、一部で使用されているとみられる。


(2018.4.8)
 男性最長寿を長野から奪取 滋賀県の健康づくり30年
ヤフーニュース(NIKKEI STYLE) 4月6日
 
 滋賀県は自立した生活を過ごせる健康寿命も長い
 2017年12月に厚生労働省が発表した15年の都道府県別平均寿命で、滋賀県が男性で全国1位、女性で4位となり、長寿県として注目を集める。30年ぶりに男性トップを奪われた長野県は、滋賀県との違いをデータ分析した報告をまとめ、5年後の首位奪還を目指す。全都道府県で平均寿命と健康寿命は延びているものの、データ分析を踏まえた食事、喫煙、運動など生活習慣病の長期的な対策などによって明暗が分かれている。
 「一に健康、二に健康、三に健康。健やかな滋賀をつくろう」。滋賀県の三日月大造知事は18年1月、年頭の記者会見で「健康」を繰り返して強調し、医療・福祉・保健のネットワーク基盤の拡充と同時に、ビッグデータを活用して取り組むことを宣言した。
 
■もとは平均以下
 同県は15年の都道府県別の平均寿命で、男性が81.78歳で初めて全国トップになった。女性も87.57歳で4位。三日月知事は「滋賀県民は長生きだと注目された」と喜ぶ。
もともと長寿県だったわけではない。約50年前の1965年時点では滋賀県の男性の平均寿命は67.26歳で、全国平均(67.74歳)を下回って全国27位。女性も72.48歳で全国平均(72.92歳)より低く、全国31位にとどまっていた。
 転機は約30年前から本格的に取り組んだ生活習慣病対策だ。
 その一つが86年から始めた「滋賀の健康・栄養マップ」調査だ。当時、県民の食事や生活習慣に関するデータは十分に把握できていなかった。「県の情報処理システムが改善され、大きなデータを扱えるようになり、県独自に初めて実施した」(県健康寿命推進課)
 5年に1度の調査で県内の地域ごとに県民の健康状態を分析。データに基づき、栄養バランスや運動、余暇、虫歯予防の大切さを伝えるガイドブックを作り、県内全世帯に配った。「健康への1%投資運動」として、1日24時間の1%となる15分程度を散歩や体操など運動に充てることを具体的に県民に呼びかけた。県健康寿命推進課は「主体的に健康づくりに取り組む県民が増えるきっかけにつながった」とみる。
 喫煙率も男性は5割超だったが、県の計画で2001年に「喫煙率を半減させることが望ましい」と努力目標を設定。数値目標を掲げる自治体は珍しかったが、禁煙か完全分煙を行っているとして登録した飲食店を「受動喫煙ゼロのお店」と公表して後押しした。その結果、喫煙率は激減し、16年に男性で20.6%と全国で最も低い県となった。
 対策の広がりとともに県の平均寿命の順位は上昇した。男性は05年、10年の調査で2位、今回(15年)調査で初めて1位になった。女性も05年に13位で全国平均を上回り、10年は12位、今回は4位に食い込んだ。
 
■健康寿命も長く
 自立した生活を過ごせる健康寿命も滋賀県は長い。東京大学大学院の国際保健政策学教室と米ワシントン大学の共同調査によると、滋賀県は男女合わせた健康寿命は15年までの25年間で4.1歳延び、福岡、佐賀と並び全国で最も延びた。
 「滋賀県と比べ、働き盛り世代で運動習慣のある人が少ない」。0.03歳の僅差で男性の平均寿命トップから30年ぶりに陥落して2位だった長野県は「長野県の健康課題〜平均寿命男性1位の滋賀県との対比から」という報告をまとめた。
 働き盛り世代の運動不足のほか、滋賀県と比べて食塩の摂取量や喫煙者も多いことがトップ陥落の主因として、18年1月中旬に開いた健康づくり推進県民会議で報告を公表。データで課題を明確にし、県民に健康づくりを呼びかけていく。
 生活習慣病対策を放置すると、平均寿命に大きく響く。長寿県で知られていた沖縄県は00年の調査で女性はトップを維持したが男性は前回調査の4位から一気に26位まで転落。40〜50代の脳卒中や糖尿病による死亡率の高さが原因だった。
 平均寿命が延びても、健康寿命が延びなければ、寝たきりの高齢者が増え、医療・介護費の大幅増になるだけだ。寿命を延ばすための生活習慣病対策は同じ県内でも地域で異なる。財政に限りがある中、データ分析で不十分な分野を見直し、有効な対策を地域ぐるみで採り入れる工夫が必要だ。
 ◇  ◇  ◇
■地域格差、最大で3.1歳 「喫煙対策 強化が必要」
 男女を合わせた平均寿命を1990年と2015年で比べると、都道府県の格差は広がっている。両年とも全国平均以上だったのは19都府県あり、逆にいずれも平均未満だったのは18道府県と二極化している。平均以上から平均未満に転落した県、平均未満から平均以上に改善した県もそれぞれ5県あった。
 男女合わせた都道府県ごとの寿命のデータは、東京大学大学院の国際保健政策学教室が米ワシントン大と共同で分析した。調査によると、1990年に男女合わせた平均寿命が最も長い長野県(80.2歳)と最も短い青森県(77.7歳)の差は2.5歳だったが、2015年にはトップの滋賀県(84.7歳)と最下位の青森県(81.6歳)の差は3.1歳。25年間で差は0.6歳広がった。
 健康寿命も1990年に最も長い長野県(71.5歳)と最も短い高知県(69.2歳)の差は2.3歳だったが、2015年にはトップの滋賀県(75.3歳)と最下位の青森県(72.6歳)の差は2.7歳で、0.4歳拡大した。
 分析した東大大学院の渋谷健司教授は「喫煙対策は強化する必要がある。男女とも食生活の見直しも不可欠」と指摘。「今後、都道府県格差をさらに詳しく分析し、実態を踏まえた対策が必要」と話している。
(前村聡) [日本経済新聞朝刊2018年4月2日付]


(2018.4.7)
 受動喫煙対策 緩い国会、規制どうする 改正案で後退、自主的強化も
産経ニュース 4月6日
 
 国会だけ喫煙に甘い? 他人のたばこの煙を吸い込む受動喫煙対策を盛り込んだ政府の健康増進法改正案をめぐり、国会施設への規制が行政機関や学校よりも緩いのは筋が通らないとして、与野党の規制推進派の議員が疑問の声を上げている。野党の一部は国会への規制を強化する対案をつくり、政府案の修正を求める考えだ。与党内にも国会による自主的な対策強化を求める声が上がっている。(原川貴郎)
 政府が3月9日に提出した改正案は、飲食店への規制が昨年3月に公表された厚生労働省の当初案から大きく後退したことが注目された。実はこれと同時に、国会議事堂を含む国会施設への規制も微妙に後退していた。
 
 厚労省の当初案では、国会は規制の種類が「屋内禁煙(喫煙専用室設置も不可)」となる「官公庁」に分類されていた。
 
 ところが、提出された改正案では「官公庁」の分類そのものが消失。代わりに「学校」「病院」「児童福祉施設」「行政機関」といった施設をひとくくりにして「敷地内禁煙」に指定し、それ以外の事務所やホテルなどの施設は「原則屋内禁煙(喫煙専用室内でのみ喫煙可)」とした。
 
この分類によれば、行政機関である中央省庁や市役所などの施設は屋内が完全禁煙となるが、立法機関である国会は、条件を満たせば屋内喫煙可となる。
 
 現在、国会内には衆院本会議場脇や衆参の議員面会所の喫煙スペースなど、数カ所の喫煙所がある。これらは、改正案の成立後も厚生労働省が省令で定める基準を満たせば使用できるという。
 
 ただ、法律で民間施設に厳しい規制を課そうとするにもかかわらず、法律を作る国会の受動喫煙対策が甘いのは「筋が通らない」として、政府案には与野党双方から批判が多い。
 
 超党派の「受動喫煙防止法を実現する議員連盟」で幹事長を務める松沢成文参院議員(希望の党)は5日、産経新聞の取材に、政府案について「国会だけが一段緩い規制で逃げようという姑息(こそく)な法案」と指摘。政府案への対案を示した上で、与党に修正協議を求める考えを明らかにした。
 
 自民党は政府案に賛成の立場だが、党受動喫煙防止議員連盟の山東昭子会長は5日、「法律をつくる国会は自らを正していかなければいけない」と述べ、国会が自主的に行政機関並みの対策を取るよう、衆参両院議長に申し入れる意向を示した。


(2018.4.5)
 清水、スタジアム内を全面禁煙に…7月18日のC大阪戦から
サンスポコム 4月4日
 
 清水エスパルスは4日、ホームゲーム開催日においてスタジアム内を全面禁煙にすると発表した。これには、報道・関係者関連エリアも含まれる。紙たばこだけではなく、電子たばこなど、全ての種類が該当。全面禁煙が実施されるのは、7月18日に開催される明治安田生命J1リーグ第16節・セレッソ大阪戦からとしている。
 
 清水は公式サイトを通じ、「スタジアム内での受動喫煙と健康被害防止を目的としています」と説明。さらに、以下のように続ける。
 
 「これまでも分煙対策を行ってまいりましたが、IAIスタジアム日本平はお客様が往来するコンコースなど狭いエリアに設置せざるを得ない状況であり、受動喫煙を心配する多数のご意見を頂戴しておりました。小さいお子様やお年寄りなどのご家族も多く来場されることもあり、これまで検討を重ねてきた結果、7/18よりスタジアム内の全面禁煙に踏み切らせていただくことと致しました。それまでのホームゲーム開催時には、現行の喫煙所をご利用頂けますが、極力禁煙にご協力いただくようお願い申し上げます。なお、喫煙場所以外での喫煙は固くお断り致します」
 
 また、7月18日以降はスタジアム場外に臨時喫煙エリアを下記に設けるとしている。ただし、日本平運動公園内は本来喫煙禁止エリアのため、ホームゲーム当日に限った臨時開設となる。
 
 J1では横浜F・マリノス主催試合の日産スタジアムで、スタジアム内全面禁煙が実施されている。(Goal.com)


(2018.3.20)
 真相深層 たばこ規制、遠い国際水準 五輪に影
  政府は大幅後退、都も条例先送り 小池流鈍る
日本経済新聞 3月20日
 
 2020年東京五輪が世界の潮流の「煙のない五輪」になるか怪しくなってきた。政府の受動喫煙対策は自民党の反発で大幅に後退、東京都として独自に国際水準の規制をめざしてきた小池百合子知事も条例化を先送りした。政権に対峙してでも政策を進める小池知事の姿勢は昨秋の衆院選大敗で薄れつつあり、国際都市・東京の評価に影を落としている。
 
 2月18日、日本医師会が都内で開いた受動喫煙防止の国際会議。都医師会の尾崎治夫会長は政府の対策の遅れに懸念を示したうえで平昌五輪を引き合いに小池知事にこう発破をかけた。「風が反対の方向に吹いているが、スキーのジャンプは風を受けて高く飛ぶ。小池知事も大ジャンプをしていただきたい」
 
 国際オリンピック委員会と世界保健機関は10年、喫煙を規制した「煙のない五輪」をめざすことで合意した。最近開催した北京、ロンドン、リオデジャネイロは飲食店などを禁煙にし、喫煙室設置も認めない国際水準の規制で五輪を迎えた。主要国では政府が規制する国が多いが、政府の規制が進まず、都市が条例で規制する例もある。
 
突然の方針転換
 小池知事は「国がやらないなら都がやる」と昨年9月、30平方メートルを超える飲食店などは喫煙室設置を認めつつ「原則屋内禁煙」とする条例の素案を公表。喫煙室を認めないニューヨークやロンドンより緩いものの、パリやベルリン並みの規制で、今春の都議会で条例制定をめざすとした。
 
 条例案の詰めに入ると知事側は議会審議のカギを握る公明党に条例案の検討状況を水面下で逐一報告。今年初めには(1)飲食店は30平方メートル超でも家族経営の店は禁煙の例外(2)加熱式たばこの規制は努力義務――との方向で固まったかにみえた。だが1月末になって突如、今春の都議会には条例案を出さない方針に転換。説明を受けた公明党幹部は「なんで?」と思わず声を上げた。
 
 「国と都が別の案を出すと都民が混乱する恐れがある。国の動きを見ながら進めていきたい」。1月30日、小池知事は条例案提出の先送りをこう表明した。理由に挙げたのがこの日、厚生労働省が公表した規制のあり方の変更。ただこれにはいぶかしがる声もある。
 
 厚労省は規制の区分として、それまでの(1)敷地内禁煙(2)屋内禁煙(喫煙室設置も不可)(3)原則屋内禁煙(喫煙室は設置可)――という3つから屋内禁煙をなくし、2区分にした。都の担当者は「規制の根幹が変わるので条例案も見直して整合性を取らないといけなくなった」と説明する。
 
 ただ、なくなった「屋内禁煙」の対象は官公庁や大学など。焦点の飲食店など民間施設はもともと「原則屋内禁煙」で変更の影響はない。飲食店などとの調整には時間がかかるが、官公庁間の調整で済む変更が提出を先送りするほどの「根幹」なのか疑問が残る。
 
衆院選引きずる
 「つまるところ昨秋の衆院選だ。政権与党に大敗したことで知事は国に盾突く言動を慎むようになった」。都庁幹部は突然の方針転換をこう解説する。18年度税制改正で地方消費税の都の取り分が減ったのは昨夏の都議選で自民党と敵対したことへの政権の意趣返しとの見方が多い。受動喫煙問題で突出して政権に再びにらまれるのは避けたいとの思惑が透ける。
 
 政府は今回、喫煙できる飲食店を客席面積100平方メートル以下とし、当初案の30平方メートル以下から大幅に緩めた。この規制なら飲食店の半数超は禁煙にしなくて済む。都の当初案も喫煙できる飲食店を30平方メートル以下としていた。仕切り直しで政府にならって規制を緩めるのかが焦点になる。
 
 都の受動喫煙対策が失速するのは2度目だ。まず五輪を6年後に控えた14年夏、舛添要一前知事が検討を始めた。だが飲食店を支持基盤にする自民党が難色を示し調整は難航。舛添氏は「国全体で検討してほしい」と都の規制をあきらめた。
 
 小池知事は都議選で受動喫煙対策を掲げて自民党に圧勝した勢いで条例化に着手したが、衆院選を経て都政も再び自民党の影響力が増す。世論の支持が陰る小池知事にとって自民党との調整は重荷だ。政府の対策が後退した今、都がどこまで踏み込めるかは五輪開催都市の評価を左右することになる。
 (舘野真治)


(2018.3.19)
 18歳成人、22年にも施行=飲酒、喫煙は20歳維持―民法改正案
が閣議決定
ヤフーニュース(時事通信) 3月13日
 
 政府は13日午前の閣議で、成人年齢を20歳から18歳に引き下げる民法改正案を決定した。

 飲酒や喫煙の禁止年齢を20歳未満に据え置くなどの関連法案22本と合わせて今国会に提出する。今国会で成立すれば、2022年4月1日に施行される。成人年齢引き下げは、明治時代以来続く「大人」の定義を変える大改革で、国民生活に大きな影響を及ぼすことになる。

 成人年齢の引き下げにより、18、19歳でも経済的に自立している場合は、法定代理人の親らの同意なくローンやクレジットカードの契約が可能となる。若者の消費者トラブル増加が懸念されるため、政府は既に、不安をあおるなどの不当な契約は成人でも取り消せる規定を追加した消費者契約法改正案を提出している。

 10年有効な旅券(パスポート)の取得可能年齢や、性同一性障害の人が家庭裁判所に性別変更の審判を請求できる年齢も18歳に引き下げる。一方、女性の結婚開始年齢は現行の16歳から18歳に引き上げ、男女で統一する。

 飲酒や喫煙、公営ギャンブルの解禁年齢は現行の20歳を維持。健康被害や依存症への根強い懸念を踏まえた。それぞれの根拠法にある「未成年者」の文言を「20歳未満の者」に改める。

 天皇や皇太子、皇太孫の成人年齢を18歳と定めている皇室典範の条文は維持。政府は当初、民法上の成人年齢と一致すれば明記の必要がなくなるため削除する方針だったが、自民党内の慎重論に配慮した。

 少年法に関しては、政府・与党内で適用年齢の上限を「18歳未満」に引き下げることに賛否両論がある。法制審議会(法相の諮問機関)が引き続き議論する。


(2018.3.19)
 視標「たばこ対策」 自業自得ではない健康被害
 大阪国際がんセンター副部長 田淵貴大
47NEWS  3月10日
 
 たばこほど、はっきりと有害性が証明されているにもかかわらず、社会に普及してしまったものはない。世界的にたばこの有害性が明らかになってから既に50年以上が経過しているが、たばこは禁止されるどころか消費を増やしている。
 
 これまでずっと、たばこの煙はあなた自身にも、あなたの家族にも友人にも、害をもたらしてきた。国全体においても、たばこによる被害額の方が税収よりも大きいと分かっている。
 
 あなたがたばこを吸って喜ぶのは、たばこ会社だけだ。私はあなたがたばこを吸って被害を受けるのは、あなたの自業自得だと思ってはいない。
 
 たばこ会社はたばこにアンモニアやメンソールなどを添加して、子どもや女性がたばこを始めやすくし、吸い始めるとすぐにニコチン依存症となるように仕向けてきた。
 
 また、たばこ会社は社会経済的に不利な状況の人を狙って、マーケティング戦略を展開してきた。たばこ会社の内部文書が開示され、そんなたくらみの存在が明らかになっている。
 
 英BBC放送のドキュメンタリーによると、1980年代初め、米国のたばこ会社はある芸能人を広告のイメージキャラクターにした。彼が一服していると会社幹部が「何だ、君、たばこなんて吸うのか」と言う。「吸わないんですか」と聞くと、幹部は「冗談じゃない」と首を振った。
 
 「喫煙権」なんて子どもや貧困層、黒人、愚かな人々にくれてやればいいと言い放った後、「1日当たり数千人の子どもを喫煙に引きずり込むことが君の仕事だ。肺がんで死ぬ喫煙者の欠員補充だ。中学生ぐらいを狙え」と語ったという。
 
 本当にひどい話である。たばこ会社は表向きは子どもにたばこを売らないとしながら、子どもに喫煙させることを仕事にしているのだ。なお、たばこ会社の子ども向け喫煙防止キャンペーンは、ほとんど効果のないことが分かっている。
 
 たばこ会社によって社会はゆがめられている。ストレス解消のために人はたばこを吸うと信じている人がいるなら、ぜひ伝えたいことがある。
 
 喫煙でストレスは減らず、むしろニコチン欠乏でストレスが増す。禁煙すると、ストレスを減らせるのである。ストレスは絶対悪ではなく、適度のストレスがモチベーションとなる場合もある。
 
 にもかかわらず、これまでずっとたばこ会社は「たばこよりも健康に悪いものがあるのでは」と人々に思わせるように仕向けてきた。
 
 たばこ会社は莫大(ばくだい)なお金をストレス研究に投じ「ストレスが健康に悪い。たばこはストレスを減らす」というストーリーを作った。ストレスがただ悪いものだという認識も、たばこ会社によってゆがめられたものだ。こうした事実については、数多くの証拠が報告されている。
 
 私の願いは人を大切にする社会をつくることであり、その第一歩として「たばこのない社会」の実現を目指している。たばこを吸っている方は、たばこ会社から搾取されている事実に気付いて、禁煙してほしい。そして自分自身も周りの家族も友人も、たばこの害から守ってほしい。
(2017年11月22日配信)
 
名前 :田淵貴大
肩書き:大阪国際がんセンター副部長
プロフィール:たぶち・たかひろ 1976年岡山市生まれ。岡山大医学部卒。血液内科臨床医を経て大阪府立成人病センター勤務。2017年から大阪国際がんセンターがん対策センター疫学統計部副部長。


(2018.3.17)
 視標「たばこ対策」 自業自得ではない健康被害
 大阪国際がんセンター副部長 田淵貴大
47NEWS 3月10日
 
 たばこほど、はっきりと有害性が証明されているにもかかわらず、社会に普及してしまったものはない。世界的にたばこの有害性が明らかになってから既に50年以上が経過しているが、たばこは禁止されるどころか消費を増やしている。
 
 これまでずっと、たばこの煙はあなた自身にも、あなたの家族にも友人にも、害をもたらしてきた。国全体においても、たばこによる被害額の方が税収よりも大きいと分かっている。
 
 あなたがたばこを吸って喜ぶのは、たばこ会社だけだ。私はあなたがたばこを吸って被害を受けるのは、あなたの自業自得だと思ってはいない。
 
 たばこ会社はたばこにアンモニアやメンソールなどを添加して、子どもや女性がたばこを始めやすくし、吸い始めるとすぐにニコチン依存症となるように仕向けてきた。
 
 また、たばこ会社は社会経済的に不利な状況の人を狙って、マーケティング戦略を展開してきた。たばこ会社の内部文書が開示され、そんなたくらみの存在が明らかになっている。
 
 英BBC放送のドキュメンタリーによると、1980年代初め、米国のたばこ会社はある芸能人を広告のイメージキャラクターにした。彼が一服していると会社幹部が「何だ、君、たばこなんて吸うのか」と言う。「吸わないんですか」と聞くと、幹部は「冗談じゃない」と首を振った。
 
 「喫煙権」なんて子どもや貧困層、黒人、愚かな人々にくれてやればいいと言い放った後、「1日当たり数千人の子どもを喫煙に引きずり込むことが君の仕事だ。肺がんで死ぬ喫煙者の欠員補充だ。中学生ぐらいを狙え」と語ったという。
 
 本当にひどい話である。たばこ会社は表向きは子どもにたばこを売らないとしながら、子どもに喫煙させることを仕事にしているのだ。なお、たばこ会社の子ども向け喫煙防止キャンペーンは、ほとんど効果のないことが分かっている。
 
 たばこ会社によって社会はゆがめられている。ストレス解消のために人はたばこを吸うと信じている人がいるなら、ぜひ伝えたいことがある。
 
 喫煙でストレスは減らず、むしろニコチン欠乏でストレスが増す。禁煙すると、ストレスを減らせるのである。ストレスは絶対悪ではなく、適度のストレスがモチベーションとなる場合もある。
 
 にもかかわらず、これまでずっとたばこ会社は「たばこよりも健康に悪いものがあるのでは」と人々に思わせるように仕向けてきた。
 
 たばこ会社は莫大(ばくだい)なお金をストレス研究に投じ「ストレスが健康に悪い。たばこはストレスを減らす」というストーリーを作った。ストレスがただ悪いものだという認識も、たばこ会社によってゆがめられたものだ。こうした事実については、数多くの証拠が報告されている。
 
 私の願いは人を大切にする社会をつくることであり、その第一歩として「たばこのない社会」の実現を目指している。たばこを吸っている方は、たばこ会社から搾取されている事実に気付いて、禁煙してほしい。そして自分自身も周りの家族も友人も、たばこの害から守ってほしい。
(2017年11月22日配信)
 
名前 :田淵貴大
肩書き:大阪国際がんセンター副部長
プロフィール:たぶち・たかひろ 1976年岡山市生まれ。岡山大医学部卒。血液内科臨床医を経て大阪府立成人病センター勤務。2017年から大阪国際がんセンターがん対策センター疫学統計部副部長。


(2018.3.16)
 JT、ベア実施せず たばこ苦戦で13年以来
日経電子版 3月14日
 
 日本たばこ産業(JT)が2018年にベースアップ(ベア)を実施しないことが13日までに分かった。足元の国内たばこ市場の縮小や、加熱式たばこ事業での出遅れなどの状況を踏まえ、労働組合側が春季の労使交渉を見送ることを決めた。JTは17年に2500円のベア、定期昇給分を合わせると月3.08%の賃上げを実施している。同社がベアを実施しないのは13年以来となる。


(2018.3.16)
 「より実効性ある案を検討」 都知事、受動喫煙防止で
日経電子版 3月14日
 
 東京都の小池百合子知事は13日の都議会で受動喫煙防止条例案について「法律と整合を図り、より実効性のある案を検討する」と述べた。国は飲食店などの屋内を原則禁煙とする健康増進法改正案を9日に閣議決定した。ただ、客席面積100平方メートル以下の店は例外にするなど規制が後退したとの批判も出ている。
 
 都は2月開会の都議会に条例案を提出する方針だったが、法案と整合を図るとして先送りした。


(2018.3.15)
 受動喫煙対策 規制強化へ法改正案 飲食店に戸惑い、落胆 
 利用客、歓迎の声も
毎日新聞 3月14日
 
 2020年東京五輪・パラリンピックに向けて受動喫煙対策を強化した健康増進法改正案が国会に提出された。公共の場での禁煙を初めて罰則付きで義務付け、喫煙できる場所への20歳未満の立ち入りも禁じる内容だが、焦点となっていた飲食店への規制は、面積や経営の規模によって喫煙可と不可が分かれることになった。繁華街を回って、経営者や利用客の戸惑いや歓迎、落胆の声を聞いた。【桐野耕一、山田泰蔵】
 
 レトロな雰囲気でドラマの撮影にも使われる東京・神保町の居酒屋「酔(よ)の助」。全席喫煙可で、店内にたばこの自動販売機もある。客席面積は100平方メートル超といい、改正法が施行されれば原則禁煙の対象だ。
 
 喫煙専用室を設けることも可能だが、一山(いちやま)文明店長(64)は「資金もスペースもないので全面禁煙になるだろう。広さで差をつけるのは納得できない」と寂しげに笑う。ただ、喫煙する人はここ数年で減り、月10万円あったたばこ自販機の売り上げも最近は2万円程度という。「禁煙になって客が減るかどうかは分からない」と話す。
 
 友人と来店した横浜市の男性(36)は「居酒屋では、たばこを吸ってゆっくり話をしたい。禁煙になっても利用したいけれど、滞在時間が短くなるかも」。同僚と飲んでいた広島市の男性会社員(44)は「同僚は吸わないので気も使う。全面禁煙の方が気楽かもしれない」と語った。
 
 大阪・ミナミで戦後間もなくから営業している「純喫茶アメリカン」も、面積基準で規制対象になる。山野陸子社長は「たばことコーヒーを合わせて『喫茶』ということで長年やってきたが、時代の流れ」と受け入れる。法改正されたら喫煙専用室は設けず、全面禁煙に転換するという。
 
 チェーン店は、店舗が狭くても規制対象。道頓堀周辺に多店舗展開する居酒屋のホール責任者を務める女性は「地方や外国からも含めいろいろな人が来るので、喫煙専用室をつくって対応せざるを得ない。ただでさえ厳しい業界なので、喫煙室の設置費用に助成や低金利融資などをしてほしい」と訴えた。
 
 大阪名物「どて焼き」が人気の大衆酒場は、1階はカウンターのみだが、2階には大きな座敷席もある。20年以上通っているという久保田義郎さん(73)は「たばこを吸いながら飲むのが楽しみなのに、規制されるのかも……」と気をもむ。
 
適用除外 喫煙の環境温存
 適用除外になる小規模店も、捉え方はさまざまだ。
 
 大阪で15席ほどの居酒屋を夫と切り盛りする上戸康子さん(68)は「お客さんの6割はたばこを吸う。規制の対象外になってよかった」と胸をなでおろす。ただ、禁煙の店が増えるにつれ路上で吸う客も目立ってきており「店の前でポイ捨てが増えるのが心配です」。
 
 一方、東京都千代田区で全面禁煙のカフェバーを営む女性(49)は「5年半前の開店当初は珍しがられたけれど、今は客も抵抗なく受け入れている。禁煙だから落ち着けるという人も多く、国が全面規制しても店のデメリットは少ないのでは」と指摘する。小規模店を規制から外すことには「たばこの迷惑は狭い店の方が大きいのに、考えがよく分からない」と首をひねった。
 
 神奈川県では10年に受動喫煙防止条例が施行されたが、規制対象を大規模店に限定したため、飲み屋街などでは喫煙可の店も多い。制定当時に県知事だった松沢成文参院議員(希望)は「条例がむしろ喫煙環境の温存を認める結果となってしまった。今回もその恐れがある」と話す。
 
喫煙できる店、徐々に減 新規店は全て規制対象
 適用除外の多さが批判されている改正法案だが、喫煙できる飲食店が徐々に減る仕掛けにはなっている。厚生労働省の推計によると、面積や経営規模による適用除外の店は現状で最大55%に上るが、規制対象になる新規店の占める割合が2年で全体の2割弱、5年で3割強と次第に高まるからだ。
 
 これより早く禁煙が進むとの見方もある。外食産業約450社が加盟する日本フードサービス協会の石井滋業務部長は「20歳未満は従業員も喫煙場所への立ち入りが禁止になる。人手不足の中、大学が周辺にない地域などでは高校生のアルバイトに頼る業者も多く、働き手確保のため全面禁煙にする店が出るだろう」と予測する。
 
 原則禁煙になる店では、入居するビルの構造の問題で排煙管を設置できず、喫煙専用室が作れないケースも出そうだ。
 
法案のポイント
・学校、病院、行政機関などは敷地内禁煙
・飲食店、事務所、ホテルのロビーなどは原則屋内禁煙。喫煙専用室の設置は可
・客席面積100平方メートル以下で個人経営か資本金5000万円以下の既存飲食店では、掲示すれば喫煙可
・加熱式たばこも規制対象。ただし、加熱式の専用室では飲食も認める
・喫煙できる場所には20歳未満立ち入り禁止
・禁止場所での喫煙などは50万円以下の過料


(2018.3.14)
 パチンコホールも禁煙対象エリアに〜健康増進法改正案提出
Net IB News 3月14日
 
 今や当たり前に目にするようになった「分煙」・「禁煙」エリア。すでに喫煙者は肩身の狭い思いをしていることと思うが、追い打ちをかけるように、健康増進法の一部を改正する法律案(以下、健康増進法改正案)が閣議決定された。
 
 健康増進法改正案は、2020年開催の東京五輪・パラリンピックに向けた受動喫煙対策の強化を目的としたもの。学校・病院・児童福祉施設・行政機関の敷地内、電車や飛行機の中は禁煙で、船舶や先述の施設以外の、多数の利用者が訪れる施設は原則的に屋内禁煙(※)となる。
 
 今回の健康増進法改正案により、タバコを吸える場所というイメージが強いパチンコホールも禁煙対象エリアとなる。パチンコホールによっては、タバコの臭いを不快と感じる人向けに消臭サービスとして「リフレッシュシャワー(消臭効果のあるエアーが噴出し、気になる臭いを中和できるガラスボックス)」やイイ匂いを拡散させる「フレグランスディフューザー(香料を空気中に散布させる機械)」を設置している店舗もある。
 
 パチンコホールにとっては、こうした臭いに対する設備投資を抑えられる一方で、喫煙者がタバコを吸いたくなる度に席を立つ必要が出てくることから、パチンコ・スロット台に人が座っていない=勝てない店というイメージを新規来店客に持たれてしまう可能性もある。
 
 健康増進法改正法案の施行期日は2020年4月1日。禁煙対象エリアとなる施設は、それまでに周知徹底をし、喫煙者への対応を考える必要がある。
 【代 源太朗】
 
※喫煙専用室を設け、そのなかで喫煙するのは可。


(2018.3.8)
 岡田結実が『受動喫煙対策推進キャラクター』に就任!“望まない受動喫煙のない社会”の実現に向けたイベント開催
music.jp ニュース メディアニュース 3月6日
 
〜加藤厚労大臣への表敬訪問、受動喫煙に関するトークセッションを実施〜
 
 厚生労働省では2020年の東京オリンピック・パラリンピックを目指し、受動喫煙対策を徹底していくため、厚生労働省では必要な法案を今国会に提出すべく、調整を進めています。
 
 望まない受動喫煙をなくしていくためには、受動喫煙に関する正しい知識の普及啓発を進めていくことが重要であることから、今般、「受動受動喫煙に関する啓発イベント」を2018年3月12日(月)に開催することといたしました。
 当日は、受動喫煙対策推進キャラクターに就任した岡田結実さんが、加藤勝信厚生労働大臣を表敬訪問いたします。
 また、イベントでは、大沼みずほ 厚生労働大臣政務官(予定)、国立がん研究センターの澤田典絵室長、タレントの岡田結実さんが、「望まない受動喫煙のない社会を目指して!」をテーマにトークセッションを行う予定ですので、どうぞ奮ってご参加ください。
 
受動喫煙に関する啓発イベント
【日時】 2018年3月12日(月)13:00?14:00 イベント(講堂)
【主催】 厚生労働省
【会場】 厚生労働省 講堂 (千代田区霞が関1-2-2)
【内容】
13:00 開会
13:01 主催者挨拶 加藤勝信 厚生労働大臣(予定)
13:05 フォトセッション
13:15 トークセッション
〜望まない受動喫煙のない社会を目指して!〜
・進 行:椎名由紀氏(司会)
・登壇者:大沼みずほ厚生労働大臣政務官(予定)
 澤田典絵氏(国立がん研究センター 室長)
 岡田結実さん(受動喫煙対策推進キャラクター)
13:55 閉会
 
受動喫煙対策推進キャラクター
岡田 結実(おかだ・ゆい)
ファッションモデル、タレント。
大阪府大阪市出身。17歳。
身長160cm、血液型B型。父はお笑いタレントの岡田圭右(ますだおかだ)
 
【会場】 厚生労働省 講堂
(千代田区霞が関1-2-2 中央合同庁舎第5号館 低層棟2階)
アクセス 地下鉄丸ノ内線、千代田線、日比谷線「霞ヶ関」駅より直結
(中央合同庁舎第5号館直通地下通路)
 
※入館に際し、身分証明書の提示が必要です。
ご参加いただける場合は、事前受付はありませんので、会場へ直接ご来場下さい。
 
 スマート・ライフ・プロジェクト公式HP
 http://www.smartlife.go.jp


(2018.3.7)
 東京五輪までに対策徹底 受動喫煙防止で政府
産経ニュース 3月5日
 
 2020年の東京五輪に向けた受動喫煙防止策を検討する政府チームの会合が5日、官邸で開かれた。五輪開催までに受動喫煙対策を徹底するために、関係省庁が連携することを確認した。
 
 会合では、厚生労働省が今国会に提出予定の健康増進法改正案について報告。座長の杉田和博官房副長官は「一丸となって周知啓発することが極めて大事だ」と述べた。
 
 法案は、多くの人が利用する建物内を罰則付きで原則禁煙とする内容で、自民党厚労部会で2月に了承された。政府が近く閣議決定する。
 
 世界保健機関(WHO)と国際オリンピック委員会(IOC)は10年に「たばこのない五輪」の実現で合意しており、日本も対策強化を迫られている。
 
 会合には、財務省や経済産業省、スポーツ庁などの担当者が出席。東京都も同席した。


(2018.3.5)
 【茨城新聞】 受動喫煙対策 根本から見直しを
THE 社説一覧(茨城新聞) 3月5日
 
受動喫煙の防止対策を強化する健康増進法改正案が固まった。焦点となっていた飲食店の扱いについては、喫煙できる例外の範囲が当初案より大幅に広くなった。これでは他人のたばこの煙を吸わされることによる健康被害は防げない。根本から見直すべきだ。
 
厚生労働省が策定した改正案を自民党が大筋で了承した。政府は今月中にも閣議決定して国会に提出する。
 
改正案は、不特定多数の人が集まる建物内を罰則付きで原則禁煙とするが、「喫煙専用室」では喫煙できる。ただし、客席面積が100平方メートル以下で資本金が5千万円以下の既存飲食店では、「喫煙可」などと店頭に表示すれば、専用室がなくても喫煙を認める。
 
厚労省が昨年3月に公表した当初案は、たばこが吸える飲食店を店舗面積が30平方メートル以下のバーやスナックに限っていた。自民党が反対して調整が難航していたが、厚労省が面積を拡大し、業態の制限もなくすことで折り合った。大きな譲歩である。
 
この内容では、改正案は「ざる法」と言うしかない。厚労省の試算では、喫煙専用室を設けなくても全体の55%の飲食店でたばこが吸えることになる。家族客が来る店も多く含まれ、子どもも受動喫煙による健康被害を受ける。従業員の健康被害は言うまでもない。そもそも例外の方が多数では、飲食店に関する限り「原則禁煙」は有名無実になってしまうではないか。
 
受動喫煙対策の強化は待ったなしの課題である。受動喫煙が原因の死亡者は推計で年間約1万5千人に上り、2017年の交通事故死者数の約4倍である。しかも、たばこを吸わない人の約4割が飲食店で受動喫煙を体験している。今まで対策がほとんどなおざりにされていたことが異常なのである。
 
世界保健機関(WHO)によると、17年時点で公共の場所全てを屋内全面禁煙としている国は55カ国あり、日本の受動喫煙対策は世界最低レベルである。これから対策を強化しようとしているところだが、この改正案の内容を実現しても、世界標準には程遠い。
 
自民党のたばこ議員連盟などが厳しい喫煙規制に反対している背景には、客が減ることを心配する飲食店業界の声があるが、禁煙で飲食店の売り上げが落ちたことを示す明確なデータはない。反対に、禁煙を実施する店はたばこを吸わない客が増えることが期待できるだろう。反対論は杞憂(きゆう)に基づいている。
 
自民党にも喫煙規制の推進派がいる。党内から改正案の見直しを求める声を上げてほしい。この問題で野党の声があまり聞こえてこないのも気になる。国民の健康のために力を発揮してほしい。超党派の「受動喫煙防止法を実現する議員連盟」は、喫煙できる飲食店をバーやスナックに限る対案を作成して議員立法を目指している。こうした動きにも期待したい。
 
今回の法改正を後押ししたのは、20年の東京五輪・パラリンピック開催だ。WHOと国際オリンピック委員会(IOC)は10年に「たばこのない五輪」の実現で合意しており、それ以降の五輪開催国は罰則を伴う厳しい喫煙規制を導入している。この改正案では、たばこのない五輪は不可能になってしまう。政府は大幅な修正をためらってはならない。


(2018.3.3)
 都医師会が受動喫煙対策で署名へ
NHK NEWS WEB  首都圏NEWS WEB 3月2日
 
東京都医師会は、受動喫煙対策を強化する法案が、喫煙を可能とする飲食店の範囲などで当初の案より後退しているとして、都が制定を目指す条例案では、より規制を強化するよう求める署名活動を行う考えを示しました。
 
受動喫煙対策の強化をめぐり、飲食店では、新たに営業を始めた店や大手企業が経営する店は原則として禁煙とし、「喫煙専用室」でのみ喫煙と可能とする一方で、個人か資本金などが5000万円以下の中小企業が経営する、客席100平方メートル以下の既存の店については、喫煙や分煙を表示すれば、喫煙を可能とする法案が国会に提出される見通しです。
 
これについて、東京都医師会の尾崎治夫会長は2日の記者会見で、「喫煙可能の範囲などが当初の案より後退している。喫煙専用室や分煙では必ず煙が漏れてくるので、屋内空間ではすべて禁煙を目指すべきだ」と述べました。
 
そのうえで、都が制定を目指す独自の罰則付きの条例案について「国の法律は最低限の規制だ。オリンピック・パラリンピックの開催都市である東京では、受動喫煙の害を防げるしっかりとした法的整備を考えてほしい」と述べ、より規制を強化するよう求める署名活動を今月下旬から行い、ことし6月に開かれる都議会を前に、都に提出する考えを示しました。


(2018.3.2)
 骨抜きの受動喫煙規制が、むしろ中小飲食店を殺す理由
DIAMOND online 窪田順生:ノンフィクションライター 3月1日
 
 (前略)
「満額回答」ではないが思ったほど「骨抜き」でもない
 
 多数派の力強さを、山東氏は自身の政治活動の中で目の当たりにしてきている。
 
 「以前、葉たばこ農家の方たちに転作をしてもらえないかという案が出ました。ちょうと中国で漢方の生産者が減っていたので、これなどいいのではと調査したところ、漢方原料とは比べものにならないほど、葉たばこの買取価格が高かった。転作などありえない額です。だからこそ綿々と続いてきたということなのでしょう。そういう意味では、まだまだ日本はたばこ天国ですね」(山東氏)
 
 そう感じているのは、羽鳥理事も同じだ。政府や自民党の検討会に呼ばれ意見を述べる団体は、医師会など医療系団体に対して、飲食店などの団体が圧倒的に多い。「意図的だなと感じることもある」という。だが、それ以上にこちらの無力さを感じるのは、飲食店の業界団体の方たちがこぼした「本音」だという。
 
 「会が終わって、みなさんとざっくばらんに話してみると、『先生たちの言うこともわかる。でも、業界の代表としては無理なんです』と言う人も多い。我々が禁煙にしても売り上げは減らないというデータで説明しても、『個人的には理解できるが、多くの飲食店には恐怖感がある』と、どこまでいっても平行線なのです」(羽鳥氏)
 
 こういう圧倒的なアウェー感の中で、受動喫煙防止対策の必要性を訴えてきた山東会長や羽鳥理事からすれば、今回の規制案は確かに「満額回答」ではないが、世間で言われるほど「骨抜き」ではない。むしろ、これまでの経緯を踏まえれば、「大きな一歩」なのだ。
 
 羽鳥理事は「飲食店というポイントだけではなく、病院などの施設で禁煙が明記されていることなどもしっかり評価すべきだ」と言う。
 
中途半端な温情法案は中小飲食店を苦しめる
 また、山東氏も「これが最後ではない」と強調する。
 
 「ようやく初めてルールができたことで、いろいろな整備が進むきっかけになる。たとえば、我々が主張しているのは、駅前などの喫煙スペースの問題です。私も視察に行きましたが、屋根くらいはあるものの、煙がもくもくと流れて近くを歩ける状態ではない。私の議連では、これはやはり需要と供給の関係からいって、JTが整備すべきだと考えます」
 
 だが、今回の規制は、お二人が言うような「希望」ばかりではない気もしている。はじめに断っておくと、筆者は嫌煙家ではなく今回の喫煙規制に特別な思い入れはない。ただひとつ、これが結果として中小の飲食店を苦しめる「悪法」にならないかということが心配なのだ。
 
 なぜかというと、実は今回の厚労省案で山東会長や、羽鳥理事らが高く評価しているもうひとつの理由として、「新規にできる飲食店はすべて禁煙」と定められているからだ。
 
 「飲食店は入れ替わりが激しいので徐々に喫煙できる店は減っていく。時代の流れで禁煙が増えていくことは間違いない」(山東氏)
 
 これはバーやスナックという酒場なら問題ないが、「喫煙可」を掲げる小さなレストランや食事処はかなりマズい。現状では半数の飲食店で喫煙できるが、時間が経つごとに「喫煙可」の店は減って行き、「喫煙不可」がますます時代のトレンドになる。小さな規模の店が「時代と逆行」するのは大きな経営リスクを背負い込むことに他ならない。
 
 規制が敷かれた直後は、「喫煙可」の店は、愛煙家の方たちからすれば「最後の楽園」になるので、それなりに支持されて繁盛をするかもしれない。だが、客足が減るのは時間の問題だ。
 
 以前、厚労省ヒアリングで焼肉組合の方が、いっそのことすべての店で、吸いたい人は店の外で吸うというルールを決めてくれた方が平等でいい、とおっしゃっていたのを聞いた。まさしくそのとおりで、「例外」を設けることは一見すると弱者への配慮のように感じるが、長い目でみると、逆に過酷なハンデを強いる。本来、食事やサービスの質のみで勝負せざるを得ない小さな飲食店が、「煙い」「臭い」という、食事やサービスとは関係ない部分で、新客が訪れる機会を失っているからだ。
 
 飲食店の半分で吸えるという前代未聞の「原則禁煙」法案がつくり出す未来は、「希望」か「絶望」か――。その結果は、東京五輪が終わった頃くらいには判明するはずだ。


(2018.2.27)
 新入生にピロリ菌検査 道医療大、4月から 喫煙者ゼロ運動も推進
北海道新聞 電子版 2月27日
 
 浅香正博学長
 
 【当別】北海道医療大が、全国的にも珍しい在学生を対象にした「がん予防プロジェクト」に取り組んでいる。肺がん予防のための喫煙者ゼロ運動を進めるほか、新年度からは、新入生全員に胃がんの原因となるピロリ菌検査を行う。プロジェクトを発案した浅香正博学長は「学生が将来、日本人に多い肺と胃のがんで命を落とす可能性を限りなくゼロに近づけたい」としている。
 
 歯学部など医療系学部を擁する同大でのプロジェクトは、消化器内科医でピロリ菌研究などの第一人者でもある浅香学長が着任した2016年から始まった。
 
 このうち「喫煙者ゼロプロジェクト」では学生や教職員でつくる見回り組織が、禁煙エリアでの喫煙者に注意を呼び掛けるなど啓発活動を展開。17年春には敷地内の喫煙所を廃止した。
 
 浅香学長は入学式後の講話や講義で学生にたばこの害を説明するほか、昨年12月には自身が執筆した「喫煙ストップ」を呼びかける冊子を学生・教職員全員に配布。啓発の成果もあり、17年度の学生の喫煙率は5・4%と前年度の9・4%を下回ったという。
 
 新年度からの「胃がん予防プロジェクト」では、毎年、新入生の血液検査を行い、胃の粘膜にすみつくピロリ菌の有無を調べる。今年は4月の健康診断で新入生約800人を検査。1人千円程度の費用は大学が負担する。感染者には同意を得た上で札幌市北区の同大病院で内視鏡検査と除菌治療を行う。約5千〜6千円の窓口で支払う診療費などは大学が負担する。横浜市立大も新年度から新入生らを対象に同検査を行う予定だが、全国の大学でもまだ珍しい取り組みという。


(2018.2.24)
 北陸先端大、喫煙後45分間はキャンパス立ち入り禁止
「喫煙者の肺から有害物質が出続ける」
キャリネコニュース 2月22日
 
 受動喫煙対策が進む中、北陸先端科学技術大学院大学(石川県能美市)は昨年10月1日、キャンパス内に18か所あった喫煙所を全て撤去し、敷地内全面禁煙に踏み切った。さらに喫煙してから45分間は敷地内への立ち入りを禁じるという。
 
 「45分経ったのか確認するのは難しい。喫煙者個人の良識に委ねている」
 なぜ喫煙後しばらくはキャンパスに入れないのか。同大の担当者は、キャリコネニュースに対して、次のように話す。
 
 「昨年3月に専門家を呼んでセミナーを開いたとき、喫煙してから45分間は肺から有害物質が出るという説明がありました。そこで45分経過するまでは本学への立ち入りを禁止することにしました。ただ、本当に時間が経ったかどうか確認するのは難しく、喫煙者個人の良識に委ねている状態です」
 
 学生なら授業の合間のキャンパスの外に出て吸えば良さそうだが、喫煙者の職員はかなりの我慢を強いられそうだ。
 
 「職員は昼休みに吸うか、家に帰ってから吸うしかありません。来客の方も例外ではなく、全面禁煙に協力していただいています。全面禁煙については、開始半年前の昨年4月に学長から宣言が出され、周知されていましたから、批判は出ていません」
 
 「このくらいするのが普通って流れになってほしいな」
 
 たばこには喫煙者が直接吸い込む「主流煙」とたばこの先端から立ち上る「副流煙」がある。現在、主に問題になっているのは「副流煙」を吸い込んでしまうタイプの被害だ。
 
 しかし最近では、喫煙者の呼気に含まれている有害物質も問題になっている。「日テレNEWS24」(日本テレビ)が昨年紹介した産業医科大学・大和浩教授の見解によると、たばこの成分は喫煙後も20〜30分は呼気から出続けているという。
 
 同番組に出演した諏訪中央病院の鎌田實・名誉院長も、「たばこを吸い終わっても30分は有害な成分を出し続けているわけですから、家族に近づくことは避けるべき」と注意を喚起していた。北陸先端大の受動喫煙対策は、呼気からの有害物質による被害も防ぐ、かなり先端的な対策だと言えるだろう。
 
 同大の徹底した受動喫煙対策はネットでも話題に。「吸い終わった後も臭いからな」「このくらいするのが普通って流れになってほしいな」と賛成する声が多数上がっていた。
 
 一方で、「副流煙などに比べて数値的にどれくらいのリスクがあるんだろう?」「立入禁止処分をするに値するエビデンスなの?」という声も上がっていた。呼気煙に含まれた有害物質にどの程度のリスクがあるのか、本当に45分間も有害な成分が出続けるのか、厳密な検証が必要、ということのようだ。
 
 一部には「喫煙後の排出物のリスクは自動車の排ガスやら粉塵のリスクに及ばないだろう」「そのうち車の進入とかも禁止されるのかな?」と反発する人もいた。


(2018.2.24)
 倍総理の外遊にJT関係者 「条約違反」と野党指摘
テレ朝NEWS 2月22日
 
政府は受動喫煙防止に関連して、安倍総理大臣が先月に東欧訪問した際にJT(日本たばこ産業)関係者が同行したことについて「条約違反ではないか」という野党側の指摘に対して明言を避けました。
 
条約では、締約国は健康のためのたばこ規制をする場合はたばこ産業界から商業上、利益に絡んで影響を受けないようにしないといけないとしています。これに対して希望の党の松沢成文議員は、質問主意書で安倍総理の東欧訪問にJT関係者が同行したことは政府がたばこの海外販売の手助けをしたということになり、条約違反になるのではないかとただしました。これに対し、政府は「質問の趣旨が明らかでない」としたうえで、「条約は規制政策を決定する立場にある者に産業関係者が不法や不当な影響力を行使しないよう求めるものだ」と説明し、違反かどうかについては明言を避けました。
 
(参考)
FCTC(たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約)5条3項「締約国は、たばこの規制に関する公衆の健康のための政策を策定し及び実施するに当たり、国内法に従い、たばこ産業の商業上及び他の既存の利益からそのような政策を擁護するために行動する」


(2018.2.22)
 受動喫煙対策の全面実施は32年4月 飲食店の工事期間を考慮
ヤフーニュース(産経新聞) 2月19日
 
 厚生労働省は、他人のたばこの煙を吸い込む受動喫煙対策の全面実施を平成32年4月1日にする方針を固めた。飲食店などの喫煙専用室の設置工事期間を考慮したためだ。同年7月から始まる東京五輪には間に合うが、当初予定していた31年9月に始まるラグビーワールドカップ(W杯)までの全面実施は断念した。
 
 受動喫煙対策を盛り込んだ健康増進法改正案によると、学校、病院、児童福祉施設、行政機関などは今年から来年夏ごろまでを事前の周知期間とし、来年夏ごろから原則、敷地内禁煙とする。ただ、屋外で必要な措置が取られた場所では喫煙を認めるとしており、昨年3月に公表した当初案と異なり、例外を設けた。
 
 こうした施設以外で多数の人が利用する飲食店や事務所、ホテルなどの施設は原則、屋内禁煙としたが、喫煙専用室内での喫煙は認める。個人経営か「資本金5千万円以下」で、「客席面積100平方メートル以下」の小規模の飲食店は「喫煙」「分煙」などの標識を掲示すれば喫煙を認める。
 
 喫煙専用室に関する予算や税制上の措置も講じる方針で、飲食店が喫煙専用室を整備する場合、助成する。経営改善に向けて設備投資を後押しするための「経営改善設備」を取得した場合に適用される特別償却や税額控除に関し、喫煙専用室設置に必要な器具や備品も対象にする。
 
 これに関連し、国のがん対策の方向性を定める「第3期がん対策推進基本計画」に「2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて受動喫煙対策を徹底し、本基本計画の計画期間中(平成29年度〜34年度)において、望まない受動喫煙のない社会をできるだけ早期に実現することを目標とする」と明記することも判明した。
 
 基本計画は昨年10月に閣議決定したが、健康増進法改正案がまとまらなかったため、受動喫煙に関する目標を明記しなかった。今回、目標を盛り込んだ上で再度閣議決定する予定だ。


(2018.2.19)
 たばこの煙ない大会実現を 東京五輪・パラに向け国際会議
NHK NEWS WEB 2月18日
 
 受動喫煙対策の強化が議論になる中、2年後の東京オリンピック・パラリンピックに向け、スモークフリー=たばこのない大会をどう実現していくかを話し合う国際会議が東京都内で開かれました。
 
 東京都医師会が開いた会議には、国内外の医療関係者などおよそ150人が出席しました。
 
 はじめに、都医師会の尾崎治夫会長は「2010年にIOCとWHOで、たばこの煙のない都市で大会を行うことが決められ、それ以降の開催都市では原則、飲食店も含めて全面禁煙の取り組みが行われている」と指摘し、東京大会でもスモークフリー=たばこのないオリンピック・パラリンピックを実現するため、法律や条例による規制の強化を訴えました。
 
 また東京都の小池知事は、都内で適用される罰則付きの受動喫煙対策の条例案について「法律との整合性を図りながら、開催都市にふさわしい条例案の検討を進める」と述べ、政府が今の国会に提出する予定の法案を見極めながら内容を検討していく考えを示しました。
 
 会議ではこのほか、イギリス政府やアメリカの大学で保健衛生に取り組む専門家が講演し、ロンドン大会では国民の健康増進が大会のレガシーの1つになった事例などを紹介しました。



(2018.2.19)
 喫煙可能な飲食店、最大55%に…厚労省推計
YOMIURI Online 2月16日
 
 厚生労働省は、非喫煙者がたばこの煙を吸い込む受動喫煙への対策強化について、条件付きで喫煙を認める小規模飲食店の対象を「客席面積100平方メートル以下」とする方針を固めた。
 
 これまで検討していた「店舗面積150平方メートル以下」から条件を見直し、対象を広げた。厚労省は今国会に健康増進法改正案を提出する方針だ。
 
 客席面積が100平方メートル以下で、個人経営か資本金5000万円以下の中小企業が運営する既存の「小規模」な店について喫煙を認める。受動喫煙を入店前に判別できるよう店側に「喫煙」や「分煙」の表示を義務付ける。厚労省の推計では、店内で喫煙が可能な飲食店は最大で全体の55%程度とみられる。
 
 厚労省は1月30日、〈1〉飲食店は原則禁煙とし、喫煙専用室のみで喫煙を認める〈2〉20歳未満は、店内の喫煙専用室などへの立ち入りを禁止する――などの健康増進法改正案の骨格を公表。当初は小規模の定義を店舗面積150平方メートル以下とすることで調整していたが、厨房ちゅうぼうや従業員用の控室などは除いた客席面積を基準にする。客離れを懸念する飲食店業界などの要望を踏まえた修正とみられる。


(2018.2.19)
 都議会棟の禁煙が全会一致で決定 喫煙所も廃止へ
テレ朝ニュース 2月15日
 
 東京都議会は4月1日から禁煙となります。
 
 都議会は14日、議会運営委員会を開いて議会棟を禁煙にすることを決めました。禁煙は4月1日からで、これまで議会棟にあった3カ所の喫煙所が廃止されます。議会棟の1階と地下1階にある喫煙所については議会側が管理していないため、今後、都と協議するということです。一部の会派からは国の法改正を待つべきだとの意見も出ましたが、最終的には全会派一致で決まったということです。また、都議会は21日に開会することが正式に決まりました。会期は来月29日までで、2018年度の予算案などが審議されることになります。


(2018.2.15)
 受動喫煙 超党派議連が対案 厳格に規制
毎日新聞ニュース 2月14日
 
 与野党の議員60人でつくる超党派の「東京オリパラに向けて受動喫煙防止法を実現する議員連盟」(尾辻秀久会長=自民党)は13日、先月公表された厚生労働省の案よりも規制が厳しい対案をまとめ、議員立法で野党から提出を目指す方針を決めた。
 
<受動喫煙>規制外6〜9割 飲食店、厚労省案に懸念
 焦点の飲食店規制について、現在の厚労省案は、店の種類を問わず客席面積100平方メートル以下を屋内禁煙の例外とするよう検討しているが、対案は昨年の厚労省案と同じく、店舗面積30平方メートル以下のバーやスナック以外、認めない。また、加熱式たばこも紙巻きと同様に規制し、2019年のラグビー・ワールドカップ(W杯)までに施行するとした。一方、罰則は、過料の金額を50万円以下としている厚労省案より軽い10万円以下とし、適用しやすくした。
 
 議連の松沢成文幹事長(希望の党)は「現在の厚労省案は緩く実効性がない。国会で議論し、国民が比較できる対案が必要だ」と説明。法案の提出は3月中をめどにしており、議連に参加する各議員が、与野党で党議拘束を外すよう活動する方針も確認した。【山田泰蔵】


(2018.2.14)
 飲酒や運動量は? 日本人のためのがん予防「5つの習慣」
AERAdot 三浦天紗子 2月11日
 
 がんは生活習慣の見直すことで遠ざけることができる。がん発症のリスク要因となる生活習慣とは何か、5つの視点からがんを予防する方法を紹介する。
 
【図表で見る】五つの健康習慣を実践するとリスクはこう低下する
 2007年に対する推計値
生活習慣の改善によって減少可能ながん死亡者数 38.0%、12万7700(人)、
 
喫煙 23.0%、77.4(千人)、飲酒 5.4%、18.2(千人)、
運動不足 2.8%、9.3(千人)、過体重・肥満 2.1%、4.1(千人)、
食塩摂取 4.4%、14.9(千人)、野菜・果実の低摂取 1.1%、3.8(千人)、
 
【受動喫煙 0.8%、2.5(千人):2015年推計値】
 
●予防1 身体を動かす量
 日常生活を活動的に過ごす習慣が大事。身体活動の単位を「メッツ」と呼ぶ。1メッツは座る、2メッツは立つ、3メッツは普通に歩く強さ。厚生労働省は、買い物や部屋の掃除、子どもの世話など、3メッツ以上の強度の身体活動を毎日60分で週に23メッツ、ウォーキングなど息が弾み軽く汗をかく程度の3メッツ以上の強度の運動を週に60分行うことを推奨。
 
●予防2 理想的なBMI値
 BMI値が30以上の肥満体形はがん死亡リスクが30%ほど高いことがわかっているが、日本人ではそこまでの高肥満者は男女とも数%。日本人の場合、逆にやせすぎている人こそ注意が必要だ。中高年時点におけるBMI値が、男性では21〜26.9でがんのリスクが低く、女性では21〜24.9で死亡リスクが低い。
 
●予防3 非喫煙
 たばこは、あらゆるがんの最大のリスクファクター。たばこを吸っている人は禁煙する。受動喫煙もできるだけ避ける。夫が喫煙者だった場合の妻の肺がんリスクは、約1.3倍。
 
●予防4 節酒
 健康的に長生きし、がんにかかったりしないためには、飲酒量を日本酒換算で1日1合まで(ビールなら大瓶1本、ウィスキーはダブル1杯、ワインはグラス2杯に相当)、1週間で7合まで。この範囲内であれば、休肝日のあるなしはがん予防に差はない。毎日飲むなら1日1合程度。2合以上飲む日があるなら休肝日をもうけて。毎日3合以上の過剰飲酒はハイリスク。
 
●予防5 食生活を見直す
 偏りなくバランスよく食べること。野菜や果物は、1日350〜400gを目標に取る。塩分や塩蔵食品はほどほどに。食塩摂取の目安は、1日あたり男性で8g未満、女性で7g未満。たらこ、塩鮭、塩辛、練りウニなど高塩分食品は週1回程度に。
(ライター・三浦天紗子) ※AERA 2018年2月12日号より抜粋


(2018.1.28)
 飲食店従業員の7割「食事提供する場は全面禁煙にして」 受動喫煙は6割が経験
ネタりか キャリコネニュース 1月23日
 
 飲食店での受動喫煙への悩みは、客だけでなく授業員も持っているようだ。流通サービス業などが加盟する産業別労働組合のUAゼンセンによると、ファミレスや居酒屋などの飲食店で働く63%が、客からの受動喫煙を経験したことがあるという。
 
 UAゼンセンは外食産業で働く3000人を対象に受動喫煙に関する調査を行い、2076人から回答を得た。回答者の職場は「ファミレス」(49%)が最も多く、「居酒屋」(19%)、「ファーストフード」(18%)、「その他」(14%)となっている。
 
店によっては従業員の過半数が未成年のアルバイト  受動喫煙に晒していいのか
 厚労省は昨年3月、東京オリンピックに向けた受動喫煙の防止策として、30平方メートル以下のバーやスナックの例外を除き、飲食店は全面禁煙とする健康増進法改正案をまとめた。しかしその後、自民党議員らの強い反発で調整が難航。11月には、厚労省が例外の広さを150平方メートル以下にまで広げるという報道も出た。受動喫煙防止に積極的な議員などから「骨抜きだ」と批判も出ている。
 
 調査では、飲食店の従業員がこうした現状をどう思っているのか聞いた。厚労省が間仕切りの設置などによる空間分煙を禁止し、屋内を禁煙にしようとしている事については、69%が賛成と答えた。しかし、小型店や個人店、小規模事業者等を規制対象から外すことについては「例外なく対象とすべき」という回答も69%に上っている。
 
 UAゼンセンは1月19日、食事を提供する場の原則全面禁煙と、空間分煙の禁止、更なる情報提供と普及啓蒙活動を求める要請書を厚労省に提出した。UAゼンセンの担当者はキャリコネニュースの取材に対し、
 
 「飲食店の現場には、場所によっては従業員の過半数が未成年のアルバイトで占められているケースもある。こうした人達の受動喫煙を防ぐのも大切だ」
と答えた。
 
 12月8日の東京都議会で都が行った答弁によると、仮に厚労省が150平方メートル以下の屋内喫煙を認めた場合、都内の一般飲食店の9割が該当することになり、実質的にはほとんどの店で喫煙が可能な状態になるという。こうした面積規制についても担当者は「150平方メートル以下は除外する、といった規制は設けず、また、小規模店、個人経営店などの例外も作らず、受動喫煙の対策をしてほしい」と語っていた。


(2018.1.27)
 受動喫煙対策、厳格化を要望…がん患者団体連合会と関連3医学会
YOMIURI ONLINE yomiDr. 1月25日
 
 全国がん患者団体連合会と、がん関連3医学会は24日、受動喫煙対策を強化する健康増進法改正案について、より厳格な内容を求める要望書を合同で加藤厚生労働相あてに提出した。
 
 非喫煙者がたばこの煙を吸い込む受動喫煙への対策強化を巡り、厚労省は、飲食店内は原則禁煙だが、店舗面積150平方メートル以下は喫煙を認める同法改正案を提出する方針。
 
 要望書では、厚労省案について「東京都内では9割以上の飲食店が喫煙可となり、大幅な後退案と言わざるを得ない」と反対している。同連合会の天野慎介理事長は「以前厚労省が示した30平方メートルまでは喫煙可とする案が最低限のライン」と話している。


(2018.1.23)
 松浦会長が受動喫煙対策について厚労省に要請
UAゼンセン 1月19日
 
 2018年1月19日、UAゼンセン松浦昭彦会長、川合孝典組織内参議院議員らが厚生労働省を訪問し、職場の「受動喫煙防止対策」が事業者の努力義務となったことをふまえ、働く立場からの意見・提言として、公正かつ実効性のある受動喫煙対策を実施するよう要請書を手渡しました。
 
 要請書および2017年8月にUAゼンセン総合サービス部門フードサービス部会が行ったアンケートの概要については、添付資料をご参照ください。
                  記
日 時: 1月19日(金)11:15〜11:45
場 所: 厚生労働省7F 健康局長室
内 容: 要請書提出および意見交換 
<対応者>
 @厚生労働省:福田健康局長、吉永審議官ほか
 AUAゼンセン:松浦会長、川合孝典参議院議員、松副書記長、松井政策・労働条件局長、島田総合サービス部門フードサービス部会長、原田総合サービス部門副事務局長、北山セブン&アイ・フードシステムズ労働組合委員長、高鳥テンアライド労働組合委員長
 
<要請内容>
 @食事を提供する場については、原則全面禁煙とする。空間分煙(店舗などの飲食スペースを空間的に分ける)についても禁止とする。
 A国民及び事業者の受動喫煙防止に関する取組み促進、普及啓発、情報提供を行う。
 
<福田健康局長のコメント>
皆さまからさまざまな意見をお聞きし、受動喫煙防止対策の法案化へ向けて取り組みを進めていきたい。 
 以上


(2018.1.21)
 たばこ、初の1000億本割れ=17年のJT国内販売
時事ドットコムニュース 1月19日
 
 日本たばこ産業(JT)は19日、2017年の国内の紙巻きたばこの販売が前年比12.5%減の929億本だったと発表した。JTによれば、1年間の売り上げが1000億本を下回るのは1985年の民営化後初めて。
 
 健康志向の高まりによるたばこ離れに加え、加熱式たばこの普及も影響した。減少傾向が続き、85年当時の3分の1程度となった。
 
 少子高齢化に加え、外資系たばこ会社にシェアを奪われている。民営化直後のJTのシェアは100%近かったが、17年は61.3%まで低下した。


(2018.1.21)
 たばこ原因 医療費1.5兆円 受動喫煙で3200億円
東京新聞 TOKYO WEB 1月15日
 
 たばこが原因で二〇一四年度に百万人以上が、がんや脳卒中、心筋梗塞などの病気になり、受動喫煙を合わせて一兆四千九百億円の医療費が必要になったとの推計を、厚生労働省研究班が十五日までにまとめた。国民医療費の3・7%を占めるという。
 
 〇五年度の推計と比べると、喫煙率の減少に伴い一千億円余り減少した。ただ受動喫煙に関しては、因果関係が判明した心筋梗塞や脳卒中の患者を新たに対象に加えた結果、医療費が倍以上の三千億円超に膨らんだ。
 
 研究班の五十嵐中(いがらしあたる)・東京大特任准教授は「脳卒中などの循環器系の病気は、たばこの対策を取れば比較的早い効果が期待できる。受動喫煙の防止策を早く進めるべきだ」としている。
 
 研究班は、たばことの因果関係が「十分にある」ことが分かっている、がん、脳卒中、心筋梗塞などの病気に着目。これらの病気の治療に使われた四十歳以上の人の医療費や、たばこによる病気のなりやすさに関するデータを基に試算した。
 
 その結果、喫煙で一兆一千七百億円、受動喫煙で三千二百億円の医療費が発生したとみられることが判明。患者数は喫煙が七十九万人、受動喫煙が二十四万人だった。
 
 喫煙者では、がんの医療費が多く、七千億円を超えた。心筋梗塞をはじめとする虚血性心疾患や脳卒中などの脳血管疾患の医療費も、それぞれ二千億円だった。
 
 受動喫煙では、がんによる医療費が三百億円。虚血性心疾患は一千億円、脳血管疾患は千九百億円と推計した。
 
 経済的な損失額も試算。病気による入院で仕事ができなくなったことによる損失は喫煙と受動喫煙を合わせて二千五百億円、勤務中に喫煙するために席を離れることによる損失は五千五百億円と見積もった。
 
 <たばこと健康リスク> 喫煙者が吸うたばこの煙には約70種類の発がん性物質があるとされ、受動喫煙で周囲の人が吸い込む副流煙にも発がん性物質やニコチンなどの有害物質が数多く含まれている。厚生労働省のたばこ白書によると、喫煙者がなりやすい病気には、肺がんや胃がんなど多くのがんや、運動時の呼吸困難を引き起こす慢性閉塞(へいそく)性肺疾患、脳卒中があり、妊娠中では低出生体重児の原因になる。受動喫煙では脳卒中や肺がん、心筋梗塞になりやすくなるほか、乳幼児突然死症候群の危険が高くなる。


(2018.1.19)
 「全面禁煙」半数が支持 飲食店対策で調査
産経ニュース 1月18日
 
 他人のたばこの煙による健康被害を防ぐため、政府が検討している飲食店での受動喫煙対策について、20歳以上の男女の49・9%が店舗面積に関係なく全面禁煙を求めていることが民間シンクタンク「日本医療政策機構」の調査で分かった。
 
 2020年に東京五輪を控え、厚生労働省は150平方メートル以下の飲食店では例外的に喫煙を認めることを検討している。機構は「全面禁煙に半数が賛成という結果は重い。対策を形骸化させてはならない」としている。
 
 調査は昨年11月、千人を対象にインターネットで実施。「飲食店の広さに関係なく全面禁煙とするべきだ」(49・9%)が最も多く、「広さによって禁煙、一部禁煙(喫煙)、喫煙と分けるべきだ」(33・5%)、「広さに関係なく全面喫煙とするべきだ」(6・3%)が続いた。
 
 健康への影響が分かっていない「加熱式たばこ」については、65・7%が「できるだけ早く受動喫煙対策の対象とするべきだ」と回答した。


(2018.1.19)
 受動喫煙対策、3競技団体のみ 国体正式競技41団体中
朝日新聞デジタル 2017年5月13日
 
 国民体育大会の正式競技になっている41競技団体のうち、受動喫煙防止の規定や指針を設けているのは3団体にとどまっていることが、日本体育協会などへの取材でわかった。日体協は各競技団体に受動喫煙防止策の整備を求めている。2020年東京五輪・パラリンピックに向けても、東京都が対策を強化する動きがある。


(2018.1.14)
 大阪のホテル阪神が改装、全客室を禁煙化へ
ヤフーニュース(Lmaga.jp) 1月8日
 
 1月8日からリニューアル工事に着手する「ホテル阪神」(大阪市福島区)が、全客室を禁煙化することを発表した。
 
 JR大阪駅から1駅という便利な立地にある同ホテル。これまでのイメージを刷新するために、2016年からスタートした客室改修計画は「High-class N.Y」をテーマに、全客室の内装・家具、ファブリックを変更。喫煙規制が厳しいニューヨークをイメージするかのように、全290室を禁煙化する。
 
 喫煙者に向けては1階に喫煙コーナーを設置。グループホテルとしては初めての「紙巻きたばこ専用」と「加熱式たばこ専用」の分煙をおこなう。1〜3月は19〜21・23階、4〜7月にその他のフロアを改装し、2018年7月には完成予定。その期間中、レストラン、宴会施設ともに営業を続ける。


(2018.1.14)
 紙巻きたばこ販売激減 前年度比90%割れ  加熱式人気
ヤフーニュース(産経新聞) 1月9日
 
 平成29年度の紙巻きたばこの国内販売数量が28年度比で90%を割り込む大幅減となり、平成に入り最大の下げ幅を記録する見通しとなったことが8日、分かった。喫煙者の需要が急速に「加熱式たばこ」へと移っているためだ。たばこ葉の使用量が少ない加熱式は課税額が低く、国は税収の確保へ向け段階的な増税を決めている。
 
 日本たばこ協会によると、紙巻きたばこの販売数量は8年度の3483億本をピークに右肩下がりへ転じ、28年度は1680億本と半分以下まで減少。それでも、下げ幅が前年度比10%を超えたのは、たばこ税の大幅引き上げがあった22年度(10・1%減)のみだ。
 
 一方、今年度は4〜11月累計で12%のマイナス。国内たばこ市場に占める加熱式のシェアは昨年末時点で2割弱に達したとみられ、各社が加熱式の販売エリアを広げていることから、紙巻きの需要がさらに落ち込むのは確実だ。
 
 燃焼による煙やタールが出ない加熱式たばこは、米フィリップ・モリス・インターナショナルが26年に発売した「アイコス」で人気に火が付き、英ブリティッシュ・アメリカン・タバコの「グロー」も昨年10月に販売エリアを全国拡大した。遅れている日本たばこ産業(JT)も今月、「プルーム・テック」の東京都内での取り扱い先を7千店舗に広げ、6月末までに全国展開する。
 
 ただ、たばこの販売数量は加熱式を含んでも減少傾向にあるとみられ、JTによると、昨年の成人喫煙率は前年比1・1ポイント減の18・2%で、30年前と比べ半減している。
 
 【グラフ】紙巻きたばこ販売数量の推移(写真:産経新聞)


(2018.1.12)
  「受動」の危険性、再認識を 飲食店での喫煙対策
中日新聞 CHUNICHI WEB 1月11日
 
 今年の通常国会で、議論の的となるのが「受動喫煙対策」をめぐる健康増進法の改正案だ。昨年、厚生労働省がまとめた案が自民党の反対で白紙に戻り、今回は飲食店内の対策が大幅に後退するとの懸念もある。日本肺がん患者連絡会の代表・長谷川一男さん(47)=横浜市=はステージ4の肺がんで闘病しつつ、屋内完全禁煙を求め、医学系学会などと共に活動している。その思いを聞いた。
 
 −昨年十二月の声明は、専門家と患者の“医学系共闘”でしたね。
 
 日本医学会連合、日本禁煙学会、日本医師会などと私たち、合わせて二百六十一団体で厚労省に、受動喫煙ゼロを求める声明文を届けました。でも、大臣には会えず、見通しの大変さをあらためて感じました。
 
 昨年春に厚労省がまとめた「広さ三十平方メートル以下の飲食店で例外的に喫煙を認める」の案は、一定の評価ができたのですが、自民党の反対で国会に提出できなかった。自民党が求める「広さ百五十平方メートル以下は例外」では、大半の飲食店が例外に該当してしまい、完全な骨抜きです。
 
 −肺がん患者のアンケートも実施されていますね。
 
 自民党議員が昨年五月、受動喫煙対策の審議中に「患者は働かなくていい」とヤジを飛ばし、後日、「職場を移ればいいという意味だ」と弁明しました。それを受けて緊急アンケートを行い、患者二百十五人の声をまとめました。大半がたばこの煙を不快に感じ、症状の悪化や再発を招くのではと恐怖を感じていました。肺がんになってから受動喫煙した場所は、飲食店が86・5%で一位。現在働いている患者の三割が受動喫煙を受ける環境であること、それを理由に簡単に転職できる状況でないことも分かりました。この結果は、昨年の世界肺癌(がん)学会でも発表しました。
 
 −患者さんの恐怖感は切実でしょうね。
 
 新薬が出てきて、肺がんの生存率が上がったといっても、ステージ2の段階で五年生存率が50%ぐらい。社会生活を送る患者たちが煙におびえるのは当然です。一昨年改訂されたたばこ白書では、受動喫煙は、肺がんや脳卒中、心筋梗塞、乳幼児突然死症候群などと並んで「レベル1」の健康影響があると定義されました。因果関係の科学的根拠が十分にあるという意味。好き嫌いの問題ではなく、周囲の人の健康を危険にさらす行為です。
 
 −長谷川さんは、非喫煙者でしたね。
 
 はい。でも父が喫煙者で、肺がんで亡くなりました。だから、私が八年前にステージ4の肺がんと診断されたとき、父からの受動喫煙が原因ではと最初に考えたし、喫煙していた同僚や友人たちの顔も頭に浮かびました。ただでさえつらい闘病の中、身近なだれかを疑ったり、相手も後ろめたい思いを抱いたりする。これは地獄です。特に次世代の子どもたちへの影響は、大人が断たねばならない。受動喫煙対策について近く東京都の条例がまとまる予定で、国の動きとともに、注目していきたいです。
 (編集委員・安藤明夫)
 
◆国の受動喫煙対策の経緯
 
 厚労省は昨年3月、「30平方メートル以下のバーなどに限り、例外的に喫煙を認めるが、レストラン、居酒屋などは屋内禁煙(専用室の設置は可)、悪質な違反の場合は管理者に罰金最大50万円」とする健康増進法改正案の骨子をまとめた。2019年9月のラグビーワールドカップ日本大会までの施行を目指し、安倍首相も同案の国会提出を指示した。しかし、自民党内から飲食店には死活問題として「150平方メートル以下」に緩和するなどの案が出て、調整が難航。規制推進に積極的だった塩崎恭久前厚労相も昨年8月に交代した。今春の通常国会までに同省が見直す見通し。
 
 <はせがわ・かずお> 1971年、東京都生まれ。フリーディレクターとしてテレビ番組の制作をしていた2010年に、肺がんの診断。15年4月に肺がん患者の会ワンステップ、同年11月に日本肺がん患者連絡会をそれぞれ設立。患者の啓発、受動喫煙防止、治験の推進など、幅広い分野で学会と連携した活動を進め、16年に世界肺癌学会の「ペイシェント・アドボカシー・アワード(患者の権利擁護賞)」を受賞。


(2018.1.5)
 郡山で県内初の敷地内禁煙 公共施設の灰皿撤去 福島
ヤフーニュース(福島民報社) 2017年12月2日
 
 福島県郡山市は1日、全ての市関連公共施設を「敷地内禁煙」とする県内初の取り組みを始めた。同日朝までに公共施設の全喫煙所を閉鎖し、灰皿を撤去した。

 2020年の東京五輪・パラリンピックに向けてクリーンな街を目指す。既に実施済みの小中学校、保育所、子ども関連施設に加え、市役所や行政センター、公民館、公園などの屋外を含む敷地内での喫煙を禁じる。公用車内も禁煙とする。

 敷地外の道路での喫煙やたばこのポイ捨てが増えると懸念する声もあり、市は開始後一定期間、施設周辺の状況を確認する。

 問い合わせは市職員厚生課へ。


(2018.1.1)
 2018年「受動喫煙」と決別「禁煙」元年となる
石田 雅彦 ヤフーニュース 1月1日
 
 年が明けて心機一転、禁煙を初日の出に誓った人も多いのではないだろうか。喫煙者は自身の健康についてだけではなく、タバコを吸わない周囲の人の健康にも害を与える。
 
 タバコなど吸わないですませられたら、それに越したことはないはずだ。禁煙を誓った人はこの先の人生、タバコとは無縁の生活が待っている。空気のおいしさを実感し、これから体調はどんどん良くなるだろう。
 
受動喫煙防止強化が争点に
 2020年の東京オリパラを控え、今年は去年にも増して受動喫煙の問題が大きくクローズアップされてくるはずだ。
 
 昨年2017年に健康増進法の改正案に入れられるはずだった受動喫煙防止強化の条例案は、自民党のタバコ族議員などの反対があり頓挫した。政府と厚生労働省は、年度内での国会成立を目指して調整中だ。
 
 争点はいくつかあるが、最もせめぎ合っているのが小規模飲食店の禁煙についてだろう。屋内の全面禁煙に対して根強い抵抗があり、面積基準をどうするか、2017年3月に厚生労働省が条例案を出したときから議論が続いている。
 
 大手飲食チェーンが続々と店内での完全禁煙を決めたことで、Yahoo!では昨年にインターネット上で「飲食店の全面禁煙化」についてアンケート調査を行った。その結果は下のグラフでよくわかる。ほぼ喫煙率を反映した結果ではないだろうか。
 
 (賛成:75.1%、反対:22.2%、わからない・どちらとも言えない:2.7%)
 Yahoo!の意識調査「相次ぐ飲食店の全席禁煙化 あなたは賛成?反対?」(投票総数:18万6729票、実施期間:2017年11月27日〜2017年12月7日)より。
 
2020年オリパラに向けて
 日本も加盟する「タバコ規制に関する世界保健機関枠組条約(FCTC)」では第8条の「受動喫煙防止とガイドライン」で、加盟国政府が屋内の職場、公共の輸送機関、国内の公共の場で国民がタバコの煙から保護するように効果的な措置を講じなければならないとされている。だが、WHO(世界保健機関)は、日本の受動喫煙防止対策が世界でも最低レベルと断じた。
 
 また、1988年からIOC(国際オリンピック委員会)は「たばこのない五輪」を推進し、今年の平昌五輪まで開催国はその趣旨に賛同し、WHO基準のタバコ規制を実施してきた経緯がある。だが、日本における受動喫煙防止強化はなかなか進まず、業を煮やした2020年大会の開催都市である東京都は独自の条例案を策定し、今年度中にも成立させる予定だ。
 
 さらに、受動喫煙と病気との関係はすでに十分なエビデンスがあるが、世界のタバコ大手企業が受動喫煙の健康への害を認める一方、JT(日本たばこ産業)は依然として否定し続ける。おそらく今年、政府や厚生労働省によって受動喫煙防止条例が強化されれば、JTも公式に受動喫煙の問題を認めざるを得なくなるだろう。
 
加熱式タバコをどうするか
 今年のタバコ問題では、最近になって人気が出てきた新型タバコ、いわゆる加熱式タバコについて議論が高まると予想される。これもYahoo!の意識調査によれば、受動喫煙防止条例案の飲食店での原則禁煙対象に加熱式タバコを入れたほうがいいという意見が60%以上となったが、タバコを吸わない人も含め、悩ましいところだろう。
 
 (賛成:63.3%、反対:30.8%、わからない・どちらとも言えない:5.9%)
 Yahoo!の意識調査「加熱式たばこの屋内原則禁煙に賛成?反対?」(投票総数:9万7641票、実施期間:2017年12月21日〜2017年12月31日)より。
 
 現在の健康増進法には、加熱式タバコについての定義や規制がない。このまま、規制対象から外されたままだと、飲食店はもちろん極端な話、病院や子どものいる保育園、学校などでも堂々と加熱式タバコを吸えることになってしまう。
 
 加熱式タバコは、健康に害のある成分が少ないという触れ込みでタバコ会社が売り込んでいる。だが、こうした情報は製造販売側であるタバコ会社から出たものがほとんどだ。
 
 加熱式タバコの成分などについては今後、第三者機関や利益相反のない研究者からはっきりしたエビデンスが出てくるだろう。明らかに害がないことがわかるまで、公衆衛生当局は加熱式タバコも規制するのが正しい判断なのである。
 
 最後になりますが、かつての喫煙者として今年もタバコ問題について様々な視点から記事を書いていこうと思っていいます。タバコを吸う人も吸わない人も、みなさんが今年も良い年でありますように。